フォト
2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 2019年11月 | トップページ | 2020年1月 »

2019年12月

2019年12月31日 (火)

地獄をさ迷う亡者たち(77)

(第六話)われらの年金を、外資に貢いだ売国政権【3】

 

 これを聞いた晋ちゃんの顔が、急に紅潮してきました。

痛い所を突かれた時の、彼独特のシグナルです。

 この大王の言葉に対して、晋ちゃんが、こう抗弁します。

「大王サマのご指摘は、重々理解できます。

しかし、当政権には、様々な方面からの『圧力』もございますし、

それを、無視するわけにも参りません」と。

  弁解に窮した時、晋ちゃんは、全く訳の分からないことを

言い出します。

 人を煙に巻くのは、晋ちゃん、お手の物です。

 

 ですが、大王が相手では、そうはいきません。

大王が、こう反論します。

「国民の労苦の結晶である年金を、まるで賭場の掛け金のように使う

こと自体が、そもそもの間違いなのだ。

 だが、シンゾーの場合は、それだけではないな」と。

「と、申しますと?」と、晋ちゃんが、急に神妙な顔になりました。

 

 そこで、大王が、こう切り出します。

「オマエの政治・経済行動がすべて、『選挙がらみ』ということだ」と。

 そこで、大王が、続けます。

「例えば、先程述べたように、2015年度には、約5兆3000億円の運用損

を出した。これ自体、たいへんなことじゃ。

 例年、GPIFの前年度の運用成績は、7月上旬に公表される。

だが、2016年の7月10日には、参議院選挙があった。

 

           Photo_20191215132001

       (ネットより、拝借。ー

       この年より、選挙権が、18歳以上となる。)

 

 それゆえ、巨額損失問題が、投票に影響することを

怖れたオマエは、その公表を、選挙後の7月29日まで

遅らせるという、姑息な手段に出たわけじゃ。

 シンゾー、オマエも、ワルよのう~。

 もし、例年通りに公表されていれば、参院選の結果は、

全く違ったものになっただろう。

 オマエにとって、政治とは、一にも、二にも、『選挙』なのだ。

 

 だが、話は、こればかりではないぞ。

実は、GPIFが5兆円以上の巨額損失を出しているという情報は、

すでに、2016年の4月頃から、うわさになっておった。

 

 それで、選挙戦の最中、オマエは、ひじょうに不安になったのか、

公式のフェイスブックで、こう書いたようだな。

《『株価下落により、年金積立金に五兆円の損失が発生しており、

年金額が減る』といった、選挙目当てのデマが流されています。

しかし、年金額が減るなどということは、ありえません》と

(2016年6月27日)。

 

 しかし、5兆円を超える損失を出していたことは、明確な事実

だった。

 それなのに、その公表を遅らせ、その上、明らかな事実を、

『選挙目当てのデマ』などと、平気でウソを強弁して誤魔化した。

 まさに、オマエの内閣は、『偽装、隠蔽、改竄』政権だ」と。

(ブログ『リテラ』参照)。

 これを聞いた晋ちゃんは、全く言葉が出ませんでした。

 

「しかし、話は、これだけでは終わらぬ」と、大王が言います。

 晋ちゃんが、いくぶん緊張した面持ちで、耳を傾けます。

おもむろに、大王が、こう切り出しました。       【つづく】

         

 

    

 

2019年12月30日 (月)

地獄をさ迷う亡者たち(76)

(第六話)われらの年金を、外資に貢いだ売国政権【2】

 

 これに対して、晋ちゃんが答えます。

「お話の内容が、少し難しかったけれど、ボクにも、少しは、理解

できたよ」と。

 すると、大王が、こう述べます。

「ところで、オマエの政権の問題は、株価を高値安定させるために、

多くの『資金』を、注(つ)ぎ込み過ぎていることじゃ」と。

 そして、大王は、こう続けます。

「特に問題なのは、国民年金や厚生年金の積立金を運用していると

いうことだ」と。

 

 これに対して、晋ちゃんが言います。

「まことに、大王サマの仰る通りです。

でも、資金の運用には、最大限の注意を払っております」と。

 この言葉を聞いた大王が、チクリと釘を刺します。

「最大限の注意を払って、15兆円近い損失か?」と。

 

 そして、大王は、こう続けました。

「聞くところによると、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)

は、昨年10~12月期の運用結果が、何と14兆8039億円の赤字

だったという。

 四半期ベースでの赤字幅としては、過去最大だったな」と。

(ブログ『半歩前へ』、参照)

 

    Gpif3

 

     Gpif4

 

 そして、大王は、こう続けました。

「これは、5兆3000億円もの損失を出した2015年度を、

軽く上回る大損失だ」と。

 

 この言葉に対して、晋ちゃんが、こう答えます。

「昨年末は、大幅な株価の下落が、ございました。

 クリスマスには、1年3ヶ月ぶりに、2万円を割り込むという

結果になりました。

 株価原因の下落は、何よりも、トランプ政権の迷走と、

FRBの政策金利の引き上げにありました」と、いささか

責任逃れの感じです。

 

 これに対して、大王が言います。

「しかし、オマエの政権になって、株式の投資を、全体の半分に

まで増やしたな。

 そうすることによって、GPIFに大量の株を買わせれば、確かに、

企業の株価は上がろう。

 その対象となった大企業にとっても、これ程、有難いことはない。

 

    Gpif2

 

      Gpif5 

 

 また、政府にとっても、国民に、『景気が回復した』という

印象を与えることができる。

 オマエが、常々言うところの、『印象操作』というヤツじゃ。

 要するに、国民の大事な年金を、世論操作と政権維持に利用した

わけじゃ。

 ワシが言う『主客転倒』とは、まさに、このことなのだ。

                              【つづく】

 

 

 

2019年12月28日 (土)

地獄をさ迷う亡者たち(75)

(第六話)われらの年金を、外資に貢いだ売国政権【1】

 

 今日は、大王が、次のように話し始めました。

「株を所有する者が、株価の上がり下がりに一喜一憂するのは、よく

分かる。

 だが、オマエの内閣ほど、株価の動向に気を使った政権は、初めて

だな」と。

 

 これに対して、晋ちゃんが、こう答えます。

「大王サマ、株価の動向は、国内の諸企業、ひいては国家の経済状況

を、端的に示すバロメーターです。

 それゆえ、細心の注意を払って当然かと思います」と。

 

 これに対して、大王が、こう語ります。

「無論、その事実を、一概に、否定はせぬ。

だが、オマエの政権は、株価を高値で安定させることだけに、異常に気を

使ってはおらなかったか?

 政治の在り方が、主客転倒しているように思えるのじゃ」と。

 これに対して、「『主客転倒』と申しますと?」と、晋ちゃんが、

珍しく食い下がります。

 

 この晋ちゃんの問い掛けに対して、大王が、毅然として答えます。

「政治の基本は、何よりも先ず、国民の幸せと生活の安定のために

なされるべきものじゃ。

 その基本を忘れずに、金融、及び財政政策を進めて行けば、自ずと、

国家の政治・経済は安定する。

 何より、『国民こそ、第一』という基本的な視点こそ、大事なのじゃ」

と。

 

 これを聞いた晋ちゃんが言います。

「あぁ、小沢一郎さんが、昔言っていた、『国民の生活が第一』というヤツ

ですか?!」と。この言葉には、かなりの皮肉が込められていました。

 しかし、大王は、常に寛容です。

彼は、次のように語り始めました。

「シンゾーは、『大国を治むるは、小鮮(しょうせん)を烹(に)るが

ごとし』という、老子(下の肖像画)の言葉を知っているか?」と。

 

      Photo_20191213193101

 

 これに対して、晋ちゃんが、アッケラカンとして、こう答えます。

「そんな、古い言葉なんて、知りませーん !」と。

 

 でも、晋ちゃんは、古い言葉だけでなく、実は、何にも知らないのです。

彼の脳内は、まさに、完全なる空(くう)の世界なのです。

それは、まるで、脳内”ブラックホール(?)”とでも言えるかも知れ

ません。

 あぁ、もう一人、全く同じような人がいました。

先述した、太坊のことを忘れてはいけません。

 このお二人は、『類は、友を呼ぶ』ということを、見事に実践した観が

あります。

 

 さて、大王の言葉を聞きましょう。

彼は、実に分かり易く語ってくれます。その話は、こうです。

「シンゾー、この言葉の意味は、『国の政治をうまくやるコツは、余り

小細工をしないということじゃ。

 つまり、それは、小魚を煮るのと同じ要領だと言うのだ。

小魚を煮る時、下手にかき回すと、バラバラに砕けて、味もまずくなる。

 

 それと同じように、国の政治も、法律や規則で締め上げ、ああでもない、

こうでもないと、世事に余りに干渉しすぎると、かえってうまくいかない』

というものじゃ。

 オマエの場合、ここでの世事とは、『株の上がり下がり』と解していい

かもしれんな」と(守屋洋著『老荘思想の読み方』参照)。      【つづく】

 

 

 

2019年12月27日 (金)

地獄をさ迷う亡者たち(74)

(第五話)性犯罪者を庇う、「無法」政権【2】

 

 大王の言葉です。

 

「その山口が、強姦事件を起したのだよ。

 つまり、就職の相談に来た伊藤詩織という女性を、食事に誘った際、

睡眠薬を飲ませて意識不明にした上で、ホテル内の一室で強姦した

のじゃ」と。

「本当ですか?」と、晋ちゃん、全く知らなかったという素振りです。

それは、いささかクサイ演技でした。

 

 そこで、大王が続けます。

「その伊藤という女性の届け出を受けて、高輪署が、この事件を捜査

した。

 その捜査を通じて、この二人をホテルまで乗せたタクシー運転手の

証言で、その女性が、『近くの駅で降ろしてほしい』と懇願していたと

いう事実や、その女性を、タクシーから引きずり降ろす山口の、防犯

カメラでの映像が確認された。

 そうした証拠に基づいて、裁判所は、逮捕状を出したのだ」と

(新恭氏のメルマガ、参照)。

 

 これを聞いた晋ちゃんが、驚いたように言います。

「初めて、聞きました」と。

 大王の言葉は、続きます。

「そこで、高輪署の捜査員が、裁判所から逮捕状を取って、米国から

帰国する山口を、成田空港で待っていた。この時、その女性も、捜査員

一緒だった。

 だが、何と中村格(いたる)刑事部長(当時:下の写真)が、その執行

停止を命じたのだ。

  そして、中村は、この事件を握り潰して、捜査担当を高輪署から捜査

一課に移し、山口の不起訴を誘導した。それは、まことに異例なことじゃ。

 

       Photo_20191212134401

 

 この中村に指示したのが、北村滋と杉田和博じゃ(下の

写真)」と(新恭、前掲書、同上)。

 

      Photo_20191212134701

                     (北村滋)

 

       Photo_20191212135001

                        (杉田和博)

 

 そして、毅然として、大王が言います。

「シンゾー、オマエは、この話を知っていたであろう」と。

 すると、晋ちゃんが、即答します。

「とんでもありません。すべて、初耳です」と。

 そこで、大王が言います。

「シンゾー、急に、顔が紅くなったぞ。オマエも、正直じゃのう~」と。

 

 そして、大王は、こう続けます。

「北村と杉田は、オマエの性格を、知り抜いている。

それゆえ、この事件を、独断で、もみ消すわけが無かろう。

 万が一、秘密にして、独断専行しても、それが、もし発覚した場合、

オマエは、『何で、オレに黙っていた!』と、烈火の如く、怒ることだろう。

 後々、そんな思いをするくらいならと、オマエと懇意な山口の犯行を、

詳細に報告したはずだ。

 

 それに、中村のかつての上司だった菅官房長官も、この一件に、深く

関与しているようだな。

 だが、その最終的な責任は、シンゾー、オマエにある。

 そのオマエからの言質を、たとえ間接的とはいえ、受けたがゆえに、

中村らは、これほどの異例な事を、大胆に強行できたのだ。

 違うか、シンゾー!

 まさに、オマエの内閣は、悪質な性犯罪者を庇う、『無法』政権だ !」と。

 

 正直、晋ちゃんには、返す言葉がありませんでした。

彼は唯、茫然自失として、虚空の一点を見つめ、立ち尽くすのみでした。

                                  【つづく】

 

 

 

2019年12月26日 (木)

地獄をさ迷う亡者たち(73)

(第五話)性犯罪者を庇う、「無法」政権【1】

 

 大王が、おもむろに、こう切り出します。

「シンゾー、オマエは、オマエ自身を褒めそやす人間たちに対しては、

限りなく優しいが、オマエを批判したり、オマエに反対する者に対して

は、かなり厳しいようだな。徹底的にいじめ抜くという噂もあるぞ。

 その真偽のほどは、どうじゃ?」と。

 

 これに対して、晋ちゃんが答えます。

「ボク自身、自分を客観的に見ているわけではありませんから、よく

分からないですが、確かに、自分に批判的な人々に対しては、確かに

厳しいかもしれません。

 でも、人間って、みんな、そうなんじゃないですか?」と。

 

 そこで、大王が答えます。

「だが、オマエが、総理大臣という公職にある以上、あくまで、人々に

対して、公平・公正で、かつ無私でなければならぬ。

 それに、オマエに批判的な人々に対してこそ、その批判を、

じっくりと聞く度量がなければならん。

 その点、まだ、それは、シンゾーにとって、かなり難しいようじゃな」と。

 

 そこで、晋ちゃんが、苦笑しながら言います。

「大王サマに、痛い所を突かれましたね」と。

「ところで、シンゾーに、一つ尋ねるが。・・・」と、大王が言います。

 晋ちゃんも、心なしか気になり、こう尋ね返します。

「大王サマ、それは、一体、何でしょうか?」と。

 

 そこで、大王が、続けます。

「もし、オマエの信奉者、あるいは支援者が、明らかな犯罪者だと

したら、オマエなら、どうする?

 最後まで、その者を庇うか、それとも、正当に断罪するか?」と。

 そこで、晋ちゃんが答えます。

「きっと、断罪すると思います。

厳密には、『断罪したい』、と言うべきでしょうか」と、ちょっと歯切れが

良くありません。

 

 これを聞いた大王が、怪訝そうに尋ねます。

「それは、まことか?」と。

「と、申しますと?」と、今度は、晋ちゃんが、問い直します。

 そこで、大王が、こう尋ねました。

「オマエは、元TBSの記者だった山口敬之(のりゆき:下の写真)と

いう者を覚えているか?」と。

 

          Yamaguti

 

 この問いに対して、晋ちゃんが、正直に答えます。

「山口ですね。よく覚えていますよ。アイツとは、若い頃からの、

古い付き合いです。

 私に関する本を書いてくれました。

確か、『総理』(下の写真)だったかな。

なかなか有能な記者ですよ。

 

    Photo_20191219102301

 

 かつて、彼の結婚式にも招待され、式場で、挨拶もしましたよ。

その山口が、どうかしましたか?」と、今度は、晋ちゃんが聞き返します。

 そこで、大王が、悠然と答えます。             【つづく】

 

(追記:今月18日、伊藤詩織さんが、東京地裁での民事裁判で、勝訴

されました。たいへん喜ばしいことです。

 因みに、拙ブログの文章は、すでに、今年の7月末に脱稿したものです。

ほぼ、その時の形のままで掲載いたします。)

2019年12月25日 (水)

地獄をさ迷う亡者たち(72)

(第四話)日本人は、ハゲタカ巨大資本のモルモットか?【4】

 

  昨日の続きです。

 

 とりわけ、晋ちゃんは、農業と食糧、それに健康産業におけるハゲタカ

巨大資本の悪辣さについて、何一つ知りませんでした。

 全く知らないのに(あるいは、むしろ、知らないゆえに)、彼らの下僕と

なって、日本国民を、苦しみのどん底に陥れたのです。

 無論、そこには、日本国民の情報リテラシーの異常な低さの問題も

あります。

 

 その点、欧米の市民たちは、日頃から政治意識が高く、このような悪意

満ちたハゲタカ巨大資本に対して、批判的な行動がとれます。

 それだけ、彼らは、巨大資本の悪しき実態を知っているからに他なり

ません。われわれは、彼らに学ぶべき事が多いのではないでしょうか。

 

 その意味で、ヴァンダナ・シヴァ女史(インドの物理学者、哲学者、

エコロジスト、作家:下の写真)の次の言葉は、たいへん参考になります。

 彼女は、こう語ります。

 

    Photo_20191210110601

 

    Photo_20191210110701

        (中央で講話している、シヴァ女史)

 

「モンサントという最大の企業が、今やバイエルと合併する

という事実は、知識や科学の『操作の問題』を、より重要な

ものとさせるでしょう。

 それゆえ、会社が余りにも大きくなると、規制もさらに

大きくなるようにする、代替案を持たなければなりません。

 

 スリランカ、およびグアテマラにおける、グリホサートと

腎不全の間につながりがあるという、あらゆる科学的な証拠

にも拘わらず、これらの犯罪者がやり方を知っている唯一の

ことは、政権を倒し、科学者を、その研究所から追い出すこと

だけなのです。

 私たちは、彼らと対決する方法を見つける必要があります。

 

 唯一の方法は、あらゆるレベルで、市民と科学者、各国政府の

間に新たな同盟を築くことです。

 その中で、地方自治体がその権限を用いて、私たちの健康に

ついての決定を下し、それらの化学物質の使用を禁止するのです。

 本当に、地球の民主主義を創設する時が来ています!」と。

 (アルシオン・プレヤデス ニュース、No 79 より)

 

 この「地球の民主主義(Earth  Democracy)」という言葉が、

新鮮に響きます。

 これは、「正義」、「公正」、「公平」、「民主」などとも、換言できましょう。

 それを実現する第一歩として、先ず身近にある農業と食糧、それに

健康産業の諸問題を、より具体的に認識する必要があります。

 そして、共通認識を抱く人々の間での連帯が、是非とも必要となります。

 その意味で、この『種』を巡る問題は、それを発展させる、大きな

キッカケになると思うのです。

 

 実は、アベ政権の「種子法廃止」に対して、地方が、条例を制定して、

反対するという動きが見られます。

 この動きは、『地方の反乱』と呼ばれました。

 

    Photo_20191210113501

 

     Photo_20191210113502

 

「無理が通れば、道理引っ込む」と言われますが、引っ込めては

いけない『道理』もあります。

 『種』を巡る問題が、まさに、それだと思います。

この『道理』にしっかりと向き合い、それを堂々と主張することが

今、われわれに求められているのだと思うのです。  【つづく】

2019年12月24日 (火)

地獄をさ迷う亡者たち(71)

第四話)日本人は、ハゲタカ巨大資本のモルモットか?【3】

 

  そこで、晋ちゃんが、口を挟みます。

「ボク、バイエルとモンサントの合併については、知っていたよ」と。

 そこで、大王が問います。

「では、バイエルについて、シンゾーは、どんなことを知っているか?」と。

 

 そこで、晋ちゃんが、勇んで答えます。

「確か、アスピリンという薬を開発した製薬会社でしょ。

『ピリン系・非ピリン系』という言葉は、ここから来ているんじゃなかった

っけ?」と。

 

 これに対する大王の言葉です。

「確かに、アスピリンは、有名じゃ。

だが同時に、バイエルは、ヘロインを商品名として記録した最初の会社で

ある。

 これは、モルヒネに代わる、『依存性のない』代替薬として、また、

『咳止め』として売り出された。

 

 だが、同社は、第一次世界大戦中、毒ガスを開発、およびその使用に

参加したのみならず、それを指導さえした。

 それによる犠牲者は、6万人にも及んだ。

この毒ガスの使用は、同大戦での最大の残虐行為だったと言われて

おる。

 

      Photo_20191209195301

 

    Photo_20191209200401

  

 その後、同社は、化学複合企業のIGファルベンと合併し、

第二次世界大戦中、強制収容所で使用されたチクロンBという

毒ガス製造にも関わったのじゃ。

 

 このような悪名高きハゲタカ巨大資本の合併は、農業と食糧、

それに健康産業の統合を目指したものじゃ。

 世界の食糧供給の四分の一が、この両社の手中に入ると知って、

シンゾー、オマエは、安全だと感じられるか?

(ジャームズ・コーベット〔カナダの作家、編集者、プロデューサー〕

の講演、参照)

 

 シンゾー、オマエは、このような冷酷極まりないハゲタカ巨大資本に、

日本国民の食糧確保、並びに安心・安全な食生活の根幹を、安易に譲り

渡そうとしているのだぞ。

 

 高名な学者の言にあるように、農業、水産業を守り、食の安全、安心

を守ることこそが、政府の最重要の役割なのではないか。

 しかし、単に農家を守るためだけに農業や食料について考えるのでは

ない。

 

 むしろ、日本の主権者全体の命と健康を守るために、農業や

食料の問題を考えるべきなのだ。

 しかし、日本は、GM(遺伝子組み換え)食品や、その類いの農作物

対する規制が、欧米諸国に比べて、ひじょうに甘い。

 

              Photo_20191209210301

     

 

     Photo_20191209203001

 

 シンゾー、オマエは、日本国民を、彼らの『モルモット』にしよう

とするのか!

また、この愛すべき日本を、その『実験場』にしようというのか!」と。

 これまた、晋ちゃんには、反論の余地が、全くありませんでした。

                                        【つづく】

 

2019年12月23日 (月)

地獄をさ迷う亡者たち(70)

(第四話)日本人は、ハゲタカ巨大資本のモルモットか?【2】

 

  大王の言葉は続きます。

 

「アメリカのカリフォルニア州では、学校の専属庭師だった46歳の

ドウェイン・ジョンソン(下の写真)が長い間、ラウンドアップを使用

していたため、『非ホジキン』リンパ腫という悪性の皮膚癌を発症した。

 彼は、裁判の結果、多額の賠償金を得たが、人の命は、カネには代え

られない。

 実は、モンサントは、20年以上も前から、自社製品が癌を誘発する

ことを知っておったのじゃ。

 

     Photo_20191209143401

 

 だが、ハゲタカ巨大資本は、自社製品の安全性を知ることなどには、

一切興味が無い。

 そして、彼らの『ビジネス』を批判する者たちを、時には、妨害し、

時には、買収し、そして時には、抹殺する。

 ラウンドアップの主成分であるグリオサートの危険性を、アメリカの

食品医薬品局(FDA)は、薄々知りながらも、その事実を、決して公には

していない。

 まさに、アメリカの国家機関も、巨大資本の言いなりなのじゃ」と。

 

 この言葉を聞いた晋ちゃんが、いささか得意げに言います。

「じゃ、日本だけの問題じゃないんだね!」と。

「だからと言って、それで、オマエも許されるわけではないぞ!」と、

大王が、毅然と言い放ちます。そして、大王は、こう続けます。

「モンサントは、言うまでもなく、ベトナム戦争当時、『枯れ葉剤』を、

大量に生産したことで悪名高い巨大資本じゃ。

 

 その他、同社は、インドにおける農夫たちの自殺の蔓延にも、ひと役

買った。というのも、インドは、1970年代、『緑の革命』で有名じゃ。

 そこで、モンサントは、自社の『種』を無理矢理、農夫に買わせ、

初めは、相応の収穫があったが、長期的には収量不足となり、多くの

農夫たちを、借金苦に追い込んだ。それによって、自殺者が相次いだの

じゃ。

 実は、この痛ましい悲劇は、モンサントにとっては、初めから織り込まれ

ていたのじゃ。ヤツらも、なかなかのワルよのう~。

 

 だが、それだけでなく、同社には、遺伝子組み替え(GM)作物を、大量

生産して、世界の食糧を汚染するという重大問題がある。

  この問題に対して、全く無防備な国がある。

 シンゾー、何という国だと思う?」と。

 これに対して、晋ちゃんが、即答します。

「ボク、知らない!」と。

 これに対して、大王が答えます。

「日本じゃよ !」と。

 

 それに、モンサントは、世界の食糧供給を独占する企てさえも、まだ

捨ててはいなかったのじゃ。

 ところが、その悪名高きモンサントと、これまた、同社に劣らず犯罪的な

ドイツのバイエルが、昨年の六月に合併した(下の写真)。

 その実質は、バイエルによる買収、つまり、吸収合併じゃ。

 

     Photo_20191209151001

 

 この合併は、農業従事者と消費者に、大きな害をもたらす、と

言われておる。

 また、これは、ロックフェラー家とロスチャイルド家の合併企業

の誕生でもある。

 そして、この超大型合併は、『人類への死刑宣告だ』とも言われる。

 

    Photo_20191209151701

         (ジェイコブ・ロスチャイルド〔左〕と、

          デビッド・ロックフェラー〔右:故人〕)

 

 加えて、この両社の主要株主は、世界最大の資金運用会社

である”ブラックロック”じゃ。

 つまり、農業、食糧、それに健康産業の連合体を、国際金融資本

がしっかりと支え、相互に、がっちりと手を握り合っているのじゃ。

 とりわけ、日本人は、この『ブラックロック』という社名を、

肝に銘じておくべきじゃ。

 同社は、巨大な多国籍投資会社じゃ。

特に、リーマンショック(2008年)後、飛躍的に勢力を伸ばした。

 

 その総師ローレンス・フィンクは、あの強欲なゴールドマンサックス

さえも腰を抜かすほどの奸計と野望を抱いておる。

 ごく簡単に言えば、『アラジン』という名のスーパーコンピュータを

駆使しての、世界の富の独占じゃ。そして、それを基にしての、

世界制覇じゃよ。

 日本国民は、そのような国際金融資本と密接に結びついたハゲタカ

巨大資本の餌食になろうとしているのだぞ」と。         【つづく】  

 

2019年12月21日 (土)

地獄をさ迷う亡者たち(69)

(第四話)日本人は、ハゲタカ巨大資本のモルモットか?【1】

 

 今日の審問は、珍しいことに、夜明けと共に始まりました。

朝の陽射しを浴びながら、大王が、晋ちゃんに言います。

「シンゾー、オマエの内閣は、国民に何の断りもなく、

種子法(主要農作物種子法)を廃止したな。

何という、暴挙じゃ!」と。

 

   Photo_20191208180501

   (野党有志による、種子法廃止法案に対する反対表明)

 

 これに対して、晋ちゃんが、渋々と答えます。

「だって、『お上』からの命令だったのだもの」と。

 これに対して、大王が応じます。

「何?! 『お上』とは、一体、誰のことじゃ?!」と。

 そこで、晋ちゃんが、平然と、こう言い放ちます。

「『お上』とは、モンサントなどの、ハゲタカ巨大資本のことだよ。

 でも、実際は、そのバックにいるロックフェラーのことかな」と、

妙に自分だけ納得した様子です。

 

   Photo_20191208181401

             (「モンサント」への反対運動・・・

                       ネットから、拝借 )

      

 これに対して、大王が問います。

「なぜ、オマエは、そのような命令に従うのじゃ?」と。

 この問い掛けに対して、晋ちゃんが、即答します。

「だって、ボクは、日本の総理とはいえ、単なる『代官』に

過ぎないんだもの」と。

 

 大王が、少し呆れ気味に言います。

「『代官』とは、ずいぶんと古い言葉じゃのう~。

しかし、オマエの言わんとすることは、よく分かる。

 だが、それでも、この種の重要問題は、当然、国民に諮るべき

ではなかったか」と。

 

 それを聞いた晋ちゃんの言葉です。

「そんなことをしたら、みんなに反対されて、『お上の命令』を

実行できないよ。

 だから、タローちゃんの言にもあったように、ナチス風のやり方で、

秘密裡に、事を進めたんだよ」と、アッケラカンとした様子です。

 

 そこで、大王が言います。

「シンゾー、オマエは、モンサントについて、色々と知って

おるのか?」と。

 晋ちゃんが、即座に答えます。

「あの除草剤のラウンドアップの会社でしょ」と。

 

        Photo_20191208182601

             (ラウンドアップ)

 

 そこで、大王が、晋ちゃんに問います。

「では、シンゾー、その『ラウンドアップと癌』との関係

については、どうじゃ?

 オマエは、何か、知っておるか?」と。

 これに対して、晋ちゃんが、素っ気なく答えます。

「それについては、ボク、何にも知らない!」と。

 そこで、大王が、次のように答えます。     【つづく】

2019年12月20日 (金)

地獄をさ迷う亡者たち(68)

(第三話)晋ちゃんは、ウソの塊?【4】

 

 大王の言葉が続きます

 

「それに、オマエは、自ずと、『自分は、ウソなどついていない』と

言い張る。

 ある識者の言にもあるように、オマエは、『性格的に自分の非を

認めることが、よほど嫌なのだろう』と(「内田樹の研究室」参照)。

 これは、詰まるところ、『コンプレックス・アグレッション』なのではないか。

つまり、過剰なコンプレックスに伴う、異常な攻撃性のことじゃ。

 

 簡単に言えば、弱い犬ほど、キャンキャン吠えるのと同じことだよ。

要するに、オマエは、人格的に、余りにも未熟なのじゃ。

それは、心ある者なら、誰でも知っておる。

 

 いや、オマエの取り巻きでさえも、じゅうぶん知っていたはずじゃ。

つまり、オマエが、『ウソの塊』と言われる所以は、オマエ自身の

虚言癖は言うに及ばず、オマエの、その未熟過ぎる人間性や人格の

ことを意味している。

 簡単に言えば、この言葉の意味は、『オマエは、人間として、全く

信頼できない』ということじゃよ。

 

 真に問題なのは、オマエの暴政を抑止できない不十分な日本の政治

機構じゃ。それに、オマエを総理として崇めたてまつる、その過った

国民意識が、問題なのじゃ。

 とりわけ、オマエの内閣が、長い間存続できたのは、著名な学者の

言にもあるように、日本の刑事司法が、『腐敗し切っている!』から

じゃ。

 

    Photo_20191207165101

                    (最高裁判所)

 

    Photo_20191207165401

      (東京地方検察庁・・・現代日本の悪の巣窟?

                 それとも、”真の悪の巣窟”は、内閣人事局か?)

 

 まさに、アクトン卿が言われたように、『絶対的権力は、

絶対的に腐敗する』ものじゃ。

 皮肉にも、シンゾー、オマエは、それを、見事に実証してみせた。

 それに、オマエは、何か困ったことがある度に、よく海外訪問を

したな。その度に、実に気前よく、訪問国に資金を提供した。

 それは、国民の貴重な財産を、まるで、自分のポケット・マネー

でもあるかのように遣う風情だった。

 

 だが、国内において、オマエが、『ウソの塊』として終始したこと

は、国内の心ある人々を、痛く傷つけただけではない。

 むしろ、諸外国に対しても、日本国の信用や信頼を、大きく損なう

結果となった。

 シンゾー、オマエは、そのことを、何とも思わないか!?」と。

 

 これに対して、晋ちゃんが、アッケラカンと言います。

「そんな事を言われたって、ボクの知ったこっちゃないもーん」と。

 それを聞いた大王が、思わず、こう言い放ちます。

「オマエは、それでも、人間か!」と。

 この大王の激しい言葉が、閻魔庁全体に響き渡りました。

それは、ここでは、余り見られない光景でした。

 

 しかし、この言葉を発した後、大王が、改めて、こう語ります。

「そうか、オマエも、シゲルやノブスケ、それにタローと同様、

『人間ではないから、ここに来ていたのだったな」と。

 

 閻魔庁の上には、美しい三日月が、何となく淋しそうに照り

輝いていました。                    【つづく】

2019年12月19日 (木)

地獄をさ迷う亡者たち(67)

(第三話)晋ちゃんは、ウソの塊?【3】

 

 大王の言葉です。

 

「オマエの言わんとすることは、ある程度、理解できる。

だが、今日までの個々の事例、例えば、森友問題や加計問題などでは、

オマエは常々、見え透いたをつき、うまく逃げ切ったな」と。

 

 そこで、晋ちゃんが、次のように答えます。

「大王サマ、お言葉だけど、ボクは、決して、『逃げ切った』などとは

思っていないよ。

 でも正直、個々の出来事は、いちいち覚えていないし、元々、面倒な

事は嫌いなんです」と。

 

 そこで、大王が、毅然として、こう語ります。

「そんなことで、よく日本の総理が、7年以上も務まったな」と。

 これを聞いた晋ちゃんが、間髪入れずに、こう言います。

「だって、あのお調子者のコイズミさんが務まったぐらいだもの。ー

日本の総理なんて、そんなに難しい仕事じゃないよ。

 唯、『アメリカ様』を怒らせなければいいんだから」と。

 

   Photo_20191206202001

          (アメリカ合衆国議会議事堂)

 

   Photo_20191206202101

              (米大統領執務室)

 

 これを聞いた大王が、少し悲しげな表情で、こう語ります。

「そんな考えでいたとは、日本の国民も、ほんとうに可哀想

じゃのう~」と。

 これを聞いた晋ちゃんが言います。

「人生、この『軽さ』が一番!

たった一度の人生、人間、楽しくやっていきましょう。

 高杉晋作も、死の間際、言っているじゃありませんか、

『おもしろき こともなき世を おもしろく』ってね。

 まあ、晋作さんと晋三じゃ、天と地ほどの差がある

けどね。

 それに、ボクも、コイズミさん同様、エピキュリアン

(快楽主義者)だからね」と。

 

 それを聞いた大王が、言います。

「そんな軽い思いで、『嘘』をついても、何とも思わなかった

ということか。

 そんな思いのオマエが、総理である以上、日本も早晩、滅びる

だろうのう~」と。

 

 それを聞いた晋ちゃんが、アッケラカンと言います。

「滅びたっていいじゃない!

国家も、生き物だよ。人間に、少、青、壮、老、死があるのと

同様に、日本も、いつの間にか、『老人』になったみたい」と。

 これを聞いた大王が言います。

「確かに、大きく見れば、『国家も生き物』かもしれん。

 だが、そこに生きる人々の幸せを願い、その実現のために、

自らの生を全うするのが、政治家の使命なのではないか!」と。

 

 これに対して、晋ちゃんが、至って正直に答えます。

「大王サマ、その考え、古いよ!

それに第一、ボク、そんなこと、今まで一度も考えたことないよ。

 唯、政治家だったパパが急に死んだから、ボクは、それを受け

継いだだけ。ー 

 そこには、『国民のために』なんて思いは、微塵も無かったよ。

これは、他の2世、3世議員も、全く同じじゃないかな」と。

 

 そこで、大王が言います。

「ところで、シンゾー、『ウソの塊』というのは、オマエにとって、

ほとんど意味の分からない、不本意な言葉かもしれぬ。

 だが、オマエのつくウソは、尋常のものではない。

むしろ、その内容の深刻さや酷さは、異常とも言える。

                           【つづく】

 

2019年12月18日 (水)

地獄をさ迷う亡者たち(66)

(第三話)晋ちゃんは、ウソの塊?【2】

 

 自民党が、このような優れた先達の遺志を尊重していれば、

今日ほど、酷い状態にはならなかったでしょう。

 しかし、それを、同党の議員に求めるのは、土台、無理なようです。

 実際、アベ・シンゾーは、単なる「嘘つき」というだけではありません。

 むしろ、彼には、真実と嘘との”境界”など、元々ないのだと思います。

 

 彼が語るすべての言葉が、その時々の思い付き、あるいは、

単なるカッコつけのために発せられるのではないでしょうか。

 端的に言えば、彼は、一種の『狂人(くるいびと)』です。

その彼を総理と看做さなければならない、国民のやるせなさは、

尋常のものではありません。

 日本国民にとって、これ以上の不幸、これに勝る悲劇は無い、と

思うのです。(しかし同時に、それは、”喜劇”なのかもしれません。)

 

 そのような、非常に長い前置きをしたところで、また、舞台を、

閻魔庁へと移します。

 そこで、大王が、こう切り出しました。

「シンゾー、世間では、オマエのことを、『ウソの塊』だと言う

者がおるが、これについて、オマエは、どう思うか?」と。

 

 これに対して、晋ちゃんが、正直に答えます。

「『ウソの塊』って、一体、何なのかな?

それに、大王サマ、『嘘(うそ)』って、何?

 ボクには、その意味が、よく分からないよ。

事実、ボクの辞書には、『嘘』という言葉が無いんだ。

 第一、ボクは、全くのデジタル人間だから、一瞬一瞬、自分が

感じたままのことを言っているよ。

 中には、そんなボクのことを、単なる『ファミコン脳』だと

言う人もいるけどね。

 

   Photo_20191206152401

                                (ファミコン)

   Photo_20191206152501

 

  そんなわけで、言葉の辻褄が合おうが合うまいが、

ボクにとっては、そんなこと、どうでもいいんだ。

 唯、その一瞬一瞬が心地よければ、それでいいんだよ。

 だから、『できない』と言うより、『できる』と言った方が

カッコいいし、人から嫌われるよりは好かれたいし、バカに

されるよりは、尊敬されたいし、何でも、『自分が一番だ』と

思いたいしね。

 そんな願望が先にあったから、色々と辻褄の合わないことを

言ってきたんじゃないかな」と。

 

 今日の晋ちゃんは、なかなか雄弁です。

でも、すべてが、まるで他人事のようです。

 それに、生前と同様、全く、『責任感』が感じられません。

そこで、大王が、次のように語ります。       【つづく】

 

 

 

2019年12月17日 (火)

地獄をさ迷う亡者たち(65)

(第三話)晋ちゃんは、ウソの塊?【1】

 

 昔は、よく、「ウソは、ドロボーの始まり」と言ったものです。

でも、今では、そうでもなさそうです。

 むしろ、「ウソは、政治家の始まり」とでも言うべきなのかも

知れません。

 あるいは、少し皮肉を込めて、「ウソは、総理の必須条件」とでも

言えるでしょう。

 事実、アベ・シンゾーなる人物が、日本の「総理」である時代を

生きるわれわれは、実に『不幸な国民』だと言えます。

 

 では、その『不幸』という感覚の源は、一体何か?と言えば、

彼を、わが国の総理としてだけでなく、一人の人間として見ても、

何一つ、『信頼』が置けない、ということに尽きます。

 『信頼』できないがゆえに、何ら期待もできませんし、到底、

彼を支援する気持ちにもなれません。

 

  彼こそは、今日の日本の”不条理”を、まるで絵に画いたような

人物です。まさに、それを、具現しているとでも申せましょう。

 このような”ガラクタ”を、貴重な宝物でもあるかのように

珍重(?)するところに、日本が、巨大な”詐欺国家”に堕した

淵源があるようにも思われます。

 

 しかし、日本国民の中には、そんな彼を、ひたすら信じ、期待して

いる人々もいます。まさに、「世間は、広い」と申せましょう。

 ある知り合いのインテリが、『彼』について、こう語りました。

「株を、今までのように高値で保つために、どうしても、『彼』を

辞めさせられないんだよ」と。

 けだし、アベ信者の本音とぃったところです。

この一人の『人物』を巡る感想や思惑の違い一つとりましても、

今日の日本は、まさに、分離・分断されているように思えます。

 

 しかし、『彼』を、全く信頼できない立場の人間からしますと、

7年以上もの彼の政権は、それこそ、『悪夢』などという生易しい

ものではありません。

 まさに、それは、不幸中の『大不幸』、絶望の中の『超絶望』とも

言えます。

 人生において、今しているような経験はしたくないというのが、

私の、至って正直な思いです。

 

 でも、私は、これに似た体験を、一度しています。

それは、自分の若き日の、佐藤栄作首相の時代のことです。

あの頃の、何とも言えない『閉塞感』も、独特のものがありました。

 しかし、今は、あの時代も、はるかに及ばない程、陰険で暗く、

かつ邪悪で不正な時代です。

 まさに、その『悪辣さ』が、ブラッシュアップ(?)しています。

 

 ところで、「嘘をつくことに抵抗が無い」、「良心が欠落している」、

「罪悪を感じない」などは、今、流行りの『サイコパス(精神病質)

の特徴です。

 岸信介も、そんな人物の一人でした。彼の孫、アベ・シンゾーには、

その隔世遺伝として、全く同じ性向が、脈々と流れているようです。

 

 後藤田正晴(1914~2005:下の写真)は、次のような言葉を

遺しています。

「安倍晋三だけは、首相にしてはいけない。あいつには、

岸の血が流れている。

 みんなは、岸の恐ろしさを知らない。岸の血って、

血縁って言うだけじゃないんだよね。

 人としての情がない、恥を知らない。岸信介と安倍晋三に

共通しているのは、その恐ろしさなんだ」と。

 この言葉は、まさに、正鵠を射ています。  

 

     Photo_20191205185301

 

                                  【つづく】

 

 

2019年12月16日 (月)

地獄をさ迷う亡者たち(64)

(第二話)嘘で始まり、嘘で終わったアベ政権【4】

 

 大王の言葉です。

 

「だが、それは、ごく一部の大企業だけであって、国内の中小・

零細企業は、その殆どが、青息吐息なんだぞ。

 それに、日本の経済力は、30年前に比べて、何と3分の1に

減っているのだ」と。

 

 しかし、晋ちゃんは、しきりに反駁します。

「それは、ボクだけの責任じゃないよ!」と。

 この言葉を耳にした大王が、強い口調で、こう言い放ちます。

「7年以上もの間、日本国の総理大臣だった人間が、何ということを

言うのじゃ!」と。

 そして、大王は、こう続けます。

「しかし、問題は、それだけではないぞ」と。

 これに対して、晋ちゃんが、いぶかしげに問います。

「その他に、何があると言うの?」と。

 

 そこで、大王が言います。

「端的に言えば、それは、『国家主権の喪失』という問題じゃ。

ある著名な学者によれば、日本のマスメディアでは、TPPや日欧

EPAが自由貿易を促進するものとして喧伝されている。

 だが、それは、あくまで、”まやかし”だと言う。

 むしろ、TPPには、『ISD条項』という、国内法に優先し、

かつ日本の諸制度や諸規制を強制的に改変する悪魔的な『装置』が、

巧妙に仕組まれている。

 これを受け入れることは、まさに、自国の『国家主権』を、

ハゲタカ資本家たちに譲り渡すことを意味している。

 

   Isdj

 

    Isd_20191205133901 

 

 それゆえ、その学者は、こう明言するのじゃ。

『安倍内閣が推進するTPPプラス』は、民族自決、自主決定権を

自ら放棄するものである。

 そして、TPPそのものが市民の幸福を増大させるものでなく、

市民の命と暮らしを蝕み、ただひたすら、グローバルな利益極大化

を追求するものだ』と。

 シンゾー、この言葉に対して、何か異論はあるか?!」と。

 

 晋ちゃんには、その奥深い『真実』までは分かりません。

正直、大王の言葉を聞いても、彼には、反論の仕様がありません

でした。

 それに、彼自身、65年という長い歳月を経た今日まで、一度足りと、

物事を深く思索するということが無かったのです。

 

 このような人物が、何と7年以上もの間、日本の総理として居座った

ことは、まさに、われわれ日本国民にとって、『不幸』以外の何物でも

ありません。

 

    Photo_20191205145501

    (晋ちゃんの鼻は、ピノキオの鼻ほど、

    愛らしくありません、

     でも、晋ちゃんの鼻は、一体、地球を、

    何周ぐらい廻ったのでしょうか?)

 

 そこで、大王が、こう結論づけます。

「アベ政権なるものは、『嘘』で始まった。だが、シンゾーが、

『嘘の塊(かたまり)』である以上、『嘘』が原因で、早晩、

政権の終わりを迎えることだろう」と。

 すでに、閻魔庁の周りは、夜のとばりをが降りていました。

                                    【つづく】

 

2019年12月14日 (土)

地獄をさ迷う亡者たち(63)

(第二話)嘘で始まり、嘘で終わったアベ政権【3】

 

 この晋ちゃんの言葉を聞いた大王が、いささか呆れた感じで、

次のように述べます。

「しかし、いざ自民党が政権を奪取した後は、これらの公約は、

すべてご破算になったな。

 そればかりか、オマエたちは、ISD条項をTPPに盛り込むことに

全力を注いだ。何という、国民への裏切り行為じゃ!

 

 ある著名な学者の言にもあるように、これは、オマエの政権が、

日本の主権者の利益ではなく、むしろ、ハゲタカ巨大資本の利益だけの

為に行動している証しとも言える」と。

 そこで、晋ちゃんが、慌てて、こう語ります。

「だって、そうすることが、『彼ら』からの命令だったのだもの、

仕方がないよ。

 それに、その命令に従わなければ、ボクの政権が潰されちゃうよ。

ボクの命だって、どうなるか分かったものじゃないよ !」と。

 

 その訴えに、ある種の憐れみを感じつつも、大王は、次のように

語ります。

「ところで、シンゾー、オマエは、TPPに参加することで、日本の

輸出が拡大すると述べていたな」と。

 この言葉に対して、晋ちゃんが、至って正直に答えます。

「うん、そうだよ」と。

 

 そこで、大王が続けます。

「だが、実際は、むしろ、輸入が飛躍的に増えて、安い農作物や

肉類が、アメリカや他のアジア諸国から、大量に入って来るのでは

ないか。

 そうなれば、日本の農業は、全く立ちゆかなくなってしまうぞ。

これを放置すれば、近い将来、国内の第一次産業は、壊滅的な打撃を

受けよう。シンゾー、そんな日本でいいのか!」と。

 

   Photo_20191205122701

 

   Photo_20191205122901

 

 晋ちゃんは、黙って聞いていましたが、その顔が、見る見る間に

紅潮してきました。そして、彼は、次のように言います。

「確かに、状況は厳しいよ。アメリカのトランプなんて、ほんとに

キツイよ。アイツ、自分の『選挙』のことしか考えていないんだ。

それって、ボクも、全く同じだけどね。

 でも、日本も、決して負けてばかりじゃないと思う。

きっと、みんなで力を出し合えば、いい方向に行けると思うんだ」と。

 晋ちゃん、問題の深刻さが、全く分かっていないようです。

 

 そこで、大王が言います。

「シンゾー、最も指摘すべき点は、オマエの政治が、ただ国民を苦しめる

だけに終始しているということだ。

 オマエの政権は、国民にとって、まるで、”軛(くびき)”のような存在

だ !」と。

 

 この言葉を聞いた晋ちゃんが、いくぶん興奮気味に抗弁します。

「決して、そんなことはないよ。

  だって、ボクの『アベノミクス』のお陰で、輸出主体の大企業は、とても

潤っているよ。

 それに、株価だって、ずっと高値を維持しているじゃないか !」と。

 これを聞いた大王が、次のように語ります。        【つづく】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年12月13日 (金)

地獄をさ迷う亡者たち(62)

(第二話)嘘で始まり、嘘で終わったアベ政権【2】

 

 この言葉を聞いた大王が言います。

 

「オマエが、神仏を信じていたなどとは、初耳じゃ。

『ヘソで茶を沸かす』とは、この事だな。

 だが、問題なのは、自民党の公約の実態が、『ウソしかつかない、

TPP断固推進。ブレまくり。日本を壊す! 自民党』ということだ。

 これについて、シンゾーは、どう考えるか?」と。

 

「あの公約、ボクは、自分の口から言ったことなんか、一度もないよ。

だって、TPPの詳しい内容なんて、ボクには、何一つ分からないん

だもの」と。

 これを聞いた大王が、間髪入れずに言います。

「シンゾーの『逃げの一手』は、生前と少しも変わらないな。

 しかし、問題なのは、当時の自民党が、国民の信頼と期待を、完全に

裏切ったということじゃ。

 つまり、アベ政権は、『ウソで始まった』ということだ」と。

 

   Tpp_20191204142601

 

 すると、晋ちゃんが、久し振りに、眉間にシワを寄せて、こう

言い放ちます。

「この世の中(=娑婆世界)に、嘘の無い所なんて、どこにもないよ。

それに、このくらいの公約違反が、一体、何だと言うの?」と。

 これを聞いた大王が言います。

「その言葉、どこかで聞いたような言葉だな。

確かに、オマエは、あのコイズミ・ジュンイチローの後継者だけの

ことはあるな。

 国民の真心を弄ぶところなども、よく似ておる」と。

 

 晋ちゃんは、今までと同様、眉間にシワを寄せて、大王の言葉を

聞いていました。

 そこで、大王が、話を続けます。

「2012年の選挙での公約で、自民党は、次の6つの条件を満たさない

限り、TPPには参加しないと表明したな。

 それは、『第三の開国』などとアホなことを言って、TPP参加を

明らかにした菅・民主党政権への反対表明だった。

 その6つの条件とは、次の通りじゃ。

 

一、政府が、『聖域なき関税撤廃』を前提にする限り、交渉参加に

  反対する。

二、自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は

  受け入れない。

三、国民皆保険制度を守る。

四、食の安全安心の基準を守る。

五、国の主権を損なうようなISD条項は合意しない。

六、政府調達・金融サービス等は、わが国の特性を踏まえる、

  などじゃ」と。

 

    Isd

 

 これを聞きながら、晋ちゃんが言います。

「確かに、わが自民党は、それらの公約をしたよ。

でも、これらを、どれほど真面目に考えていたかどうかは、

甚だ疑問だけどね。

 だけど、当時は、民主党政権への『対立軸』が必要だったからね。

つい、出来もしないことを、公約しちゃった」と。     【つづく】

 

 

2019年12月12日 (木)

地獄をさ迷う亡者たち(61)

(第二話)嘘で始まり、嘘で終わったアベ政権【1】

 

 晋ちゃんを前にして、大王が、こう語り始めます。

「シンゾー、オマエは、日本の近代憲政史上、最凶最悪のアホ総理だと

言われておる。これについて、オマエは、一体どう思うか?」と。

 

 急に、こう問われた晋ちゃん、事前の『打ち合わせ』と、いつもの

メモ用紙が無かったものですから、思わず、次のように口走りました。

「そんなこと言われたら、ボクちゃん、泣いちゃう!と。

 

 これを聞いた大王が言います。

「シンゾー、オマエも、すでに65歳だ。いわゆる、『前期高齢者』だ。

それゆえ、もうそろそろ、その『ボクちゃん』は、止めようぞ!」と。

 そして、大王は、こう付言します。

「日本の男性は、自分のことを、『僕(ぼく)』と言う。

ところで、これを、一番最初に言い出した人物の名前を、

シンゾーは、知っておるか?」と。

 

 そこで、晋ちゃんが、咄嗟に答えます。「ボクちゃん、知らない!」と。

これに対して、大王が言います。「実は、吉田松陰なんだよ」と。

 これを聞いた晋ちゃん、いささか興奮気味に答えます。

「へぇー、ホントー?! あの松陰先生の御言葉なの。ボクちゃん、感動!

全く知らなかった。じゃ、これから、自分のことを、『ボク』と言うね。

 その方が、はるかにカッコいいや」と。

 晋ちゃん、急に明るい口調になりました。

 

「ところで、・・・」と、大王が、本題へと移ります。

「シンゾーは、2012年(平成24年)に返り咲いたな。

確か、あの年12月の衆議院総選挙で、自民党は、TPP(環太平洋

パートナーシップ協定)に関して、次のような公約を発表した。

『ウソつかない、TPP断固反対、ブレない。日本を耕す!

自民党』と。

 だが、果たして、その言葉通りだったかな?

しかし、国民の多くは、この当時の自民党の公約を、心底信じた

わけだ」と。

 

    Tpp

 

    Tpp_20191204132001

 

 そこで、晋ちゃんが、懐かしそうに、こう語ります。

「あの年は、ボクにとって、記念すべき年だったよ。

なぜって、ボクが、『復活』したのだから。・・・

 多くの国民は、こう、思っていただろうね。

『アベ・シンゾーは、もう終わりだ。復活なんて、できっこない!』と。

でも、ボクには、それができちゃった。

 やはり、ボクは、ママが言う通り、『宿命の子』なんだね。

神仏のご加護があったんだ」と。         【つづく】

 

 

 

2019年12月11日 (水)

これより、晋ちゃんの巻【前に同じ(60)】

  第五章 晋ちゃんの巻

 

    Photo_20191203133001

 

(第一話)晋ちゃん、閻魔大王と初対面

(第二話)嘘で始まり、嘘で終わったアベ政権

(第三話)晋ちゃんは、ウソの塊?

(第四話)日本人は、ハゲタカ巨大資本のモルモットか?

(第五話)性犯罪者を庇う、「無法」政権

(第六話)われらの年金を、外資に貢いだ売国政権

(第七話)暴政の限りを尽くした阿呆政権

 

(第一話)晋ちゃん、閻魔大王と初対面

 

 今日は、晋ちゃんが、閻魔大王の前に立ちました。

まさに、初対面の日です。

 でも、晋ちゃん、なぜか落ち着かず、そわそわした様子です。

それで、彼は思わず、こう口に出してしまいました。

「どうして、ボクちゃん、ここに居るのかな?」と。

 

 彼の前に鎮座した閻魔大王は、少し苦笑気味に、晋ちゃんに、

こう尋ねます。「ボクちゃんとやらは、幾つかな?」と。

 これに対して、晋ちゃんが答えます。「65だよ」と。

「それは、ずいぶんと老けたボクちゃんだな」と、大王が言います。

 

「オジちゃん、『老けた』って、どういう意味?」と、晋ちゃん。

 この言葉を聞いた青鬼と赤鬼が、怒りながら、こう叫びます。

オジちゃんとは、何事だ! ここにおわすは、閻魔大王サマなるぞ!

(と、まるで『水戸黄門』の助さん、格さん張りの怒り様です。)」ー

  両鬼は、口をそろえて言います。

「少なくとも、『閻魔サマ』と言え!」と。

 この突然の怒鳴り声に、われらが晋ちゃんも、いささかびっくりした

様子です。

 

 でも、漢字ばかりか、空気も状況も全く読めない晋ちゃんに対して、

大王が、優しく諭します。

「『老けた』とは、『年をとった』とか、『おじいさん、おばあさんに

なった』という意味だよ。

 オマエも、自分について、そうは思わないか?」と。

 

 すると、晋ちゃんが、素直に答えます。

「ウン、そうだね。閻魔サマのお言葉、よく分かったよ。

ボクちゃんも、いつの間にか、年をとってしまったんだね。

 でも、ボクちゃん、何にも学んでいないような気がする。

タダ、今でも、洋子ママの口が、パクパクするのが、見えるだけ

なんだ!(どうも、晋ちゃん、重症のマザコンのようです)」と。

 

 そこで、大王は、晋ちゃんに、こう問い質しました。

「ところで、オマエは、カツゼツは、大丈夫か?」と

 これに対して、晋ちゃんが訊ねます。

「閻魔サマ、『カツゼツ』って、何?」と。

 そこで、大王が、優しく答えます。

「滑舌(かつぜつ)とは、簡単に言えば、言葉を、なめらかに発声

することだよ」と。

 

 これに対して、晋ちゃんが言います。

「閻魔サマ、ボクちゃんが小さい頃、よく、ママが、その大切さを

言っていたよ。その頃から、ボクちゃん、よく練習していたんだ。

その分、なかなか本を読む機会がなかったんだよ」と。

(*確かに、その時の努力の成果が、彼の7年以上もの総理期間中に、

遺憾なく、発揮されたようです。

  唯、”あの程度なのか”と思う人も多いようですが。・・・)

 

 そこで、大王が、原点に戻って言います。

「シンゾー、オマエが、ここに来た理由は、オマエが生前、日本国民に、

どれほど損害や迷惑を掛けたかを、じっくりと吟味するためなのだ」と。

 これを聞いた晋ちゃんが、驚いて尋ねます。

「アレ、閻魔サマ、どうして、ボクちゃんの名前を知っているの?」と。

 

 すると、大王が、威厳を持って答えます。

「シンゾー、ワシは、オマエの名前だけではなく、オマエについて、

様々なことを知っておるぞ」と。

 そこへ、晋ちゃんに関する、性格などについての報告書が届きました。

それを一瞥した大王が言います。

「おぉ、これは、まるで、建武の新政期の京都二条河原の落書のような

『報告書』じゃのう。どれどれ・・・」と。

 

 確かに、それは、まるで、幼児の「落書き」を思わせる風情でした。

でも、幼児の「落書き」ゆえに、極めて、正直な内容でした。

  それはまた、心ある日本国民の積もり積もった鬱憤や不満が、一挙に

吹き出したような「落書き」でもありました。

 それに、何と!、この落書きには、「但し書き」まで、付いておりました。

 

 事実、その報告書には、次のように書かれていたのです。

「稀代の大嘘つき、東大コンプレックス、口先き男、小心者、

典型的なサイコパス、目立ちたがり屋、ほら吹き男爵、冷血、

ファンタジー政治のクリエーター、ナルシスト、誇大妄想狂、

現代日本政治最大の失敗作、政治家の皮を被った『極悪人』、

単なる『大風呂敷』、反社勢力のプリンス、不正選挙の産物、

ミスター・国辱(別名、『日本国の恥さらし』)、人間の屑、

『悪徳』のびっくり箱、成蹊学園の恥、絶滅危惧種の阿呆鳥、

見掛け倒しの、単なるガラクタ、日本腐敗政治のシンボル、

名だたる『瞬間湯沸かし器』、オカルト(慧光塾)狂い、

長州政治の超お粗末な始末人、大日本帝国の遺物、恐妻家、

現代日本政治の狂気の破壊者、初老の『ゲーム脳』男、

稀代の不忠者 ー、近世、稀に見る”オジャマ虫”、

 『詠み人知らず』ならぬ、『文字知らず、情け知らず、

恩知らず、己(おのれ)知らず、それに、恥知らずで、

身の程知らず』男、要するに、単なるアンポンタン!」と。

(*因みに、これらの言葉は、突如、天上界から舞い降りて

来たのです。・・・〔?〕)

 

 今までにない報告書を読んだ大王は、深々と息を吸った後、

次のように切り出しました。

「それでは、アベ・シンゾーの審問に入るとしよう」と。  【つづく】

 

2019年12月10日 (火)

地獄をさ迷う亡者たち(59)

(第七話)日本の「水」を、外資に売り飛ばす売国奴【6】

 

  大王の言葉です。

 

「タロー、ヴェオリア社は、確か、パリ・ロスチャイルド家の会社だな」

と。 そこで、太坊が答えます。

「うん、その通りだよ。でも、それが、どうかしたの?」と、平然とした

態度です。

 

 そこで、大王が、こう続けます。

「ヴェオリア社の前身は、ジェネラル・デ・ソー社といい、1853年に、

ナポレオン3世の勅令で発足した会社じゃ。

 現社名は、2013年からのもので、スエズ・エンバイロメントなどと共に、

水メジャーの一角を占めておる。

 

 唯、問題なのは、同社が、ロスチャイルドの系列下にあるということだ。

しかし、他にも、ロスチャイルドの系列下にある会社が存在する。

それも、この日本にな」と。

 すると、太坊が、とぼけた感じで尋ねます。

「大王サマ、それは、一体、何という会社?」と。

 そこで、大王が言います。

「タロー、オモエも知っての通り、それは、麻生セメントだよ !」と。

 

 その後、大王は、こう続けます。

「つまり、オマエにとっては、ヴェオリア社は、まるで身内のような

ものだ。こんな、見え透いた、『公私混同』があろうか!

 ある高名な識者の言葉にもあるが、そのロスチャイルドが、オマエを

利用して、日本の法律を変えさせ、国内の水道事業を乗っ取ろうとして

いるのではないか?!

 つまり、オマエは、その代理人、いわゆる『橋渡し』ということじゃ」

と。

    Photo_20191202210901

               (ダヴィッド・レネ・ロスチャイルド・・・

                       パリ・ロスチャイルド家の当主)

 

 そこで、太坊が、思わず気色ばんで答えます。

「ボク、そんなこと知らないよ。それに、そんな大それたこと、こんな

ボクに出来るわけないじゃん !」と。

 これに対して、大王が、こう答えます。

「さあ、それは、どうかな? オマエにも、シゲル以来の売国の血が、

脈々と流れているからな」と。

 

 そして、大王は、次のように続けます。

「ヴェオリア社は、水道事業だけではなく、放射性廃棄物処理事業も

手掛けておる。

 日本が、放射能に対して、法外に甘い『避難指示基準』を実施して

いるので、日本を、世界の『核ゴミの捨て場』にしようと目論んでいる

ようだ。

 

 タローも、『九州の筑豊炭鉱跡地を、どうぞ、それに、ご利用ください !』

などと言っているようだな。

 それで、九州の者たちだけでなく、日本国民全体が、一体、どんなこと

になるか、オマエは、真剣に考えたことはあるか?!

 

 オマエは、日本の『水』を外資に売り飛ばすだけでなく、日本の国土も、

唯、カネだけのために、ハゲタカに売ろうとしておる。

その罪や、軽からず!

 よって、オマエの希望通り、シゲルと同じ、無間地獄での五百億年の

刑を命ずる。これにて、アソー・タローの審問を終了する」と。

 

 一見、ひょうきんだった太坊も、この言葉を耳にして、唯、

うなだれるばかりでした。

 彼の胸には、生前の全生涯が、走馬燈のように思い出されました。

いつの間にか、中天から降りた太陽が、西の空に沈みかけておりました。

                                  【第四章 了】

 

2019年12月 9日 (月)

地獄をさ迷う亡者たち(58)

(第七話)日本の「水」を、外資に売り飛ばす売国奴【5】

 

 大王の言葉が続きます。

 

「ところで、タロー、オマエたちが推し進めるコンセッション契約という

は、単に運営面だけではなく、その施設さえも売却する『事実上の完全

民営化』なのではないか!」と。

 これに対して、太坊が、実にあっさりと答えます。

「うん、そうだよ !」と。そこで、大王が問います。

「タロー、それでいいのか? それでは、将来の日本国民が困ることに

なるのではないか?!」と。

 

 これに対して、太坊が、例のごとく、口を微妙に曲げながら答えます。

「大王サマ、でも、そうすることで、今、財政的に苦しい地方の自治体が、

経済的に潤うんだよ。

 物事は、すべて、『ギブ・アンド・テイク』だからね。

 

 それに、日本の全体的な経済力が弱まっている今日、やはり、外資の

経済力を借りなければ、結局やっていけないよ。

 まさに、明治初期の日本が、そうであったようにね。

だから、ボクたちは、決して間違ったことをやっているとは思わないよ。

 それに、ボクたちの、今の安泰が大事なのであって、将来の日本の

”下々”のことなんて、ボクの知ったこっちゃないよ !」と、思わず、

太坊の本音が出ました。

 

 この言葉を聞いた大王が、毅然として言います。

「タロー、それは、間違っておるぞ。

オマエが、ここ(地獄)に落ちたのも、そのような性根ゆえじゃ。

 それに、その、まことしやかな理屈も結局、単なる屁理屈じゃ。

オマエの頭の中には、一部の豊かな者たちの利益ばかりを慮って、

全体の者たちへの慈愛など、まったく感じられぬ。

 それに、オマエたちのやっていることが、自ら正しいと思えるのなら、

何で、コソコソと、国民の知らぬ間に、勝手なことをするのじゃ?」と。

 

 そこで、太坊が尋ねます。「大王サマ、『勝手なこと』って、一体、

何のこと?」と。

 そこで、大王が、おもむろに、こう語り始めます。

「タロー、聞くところによると、オマエたちは、フランスの水メジャー、

ヴェオリア社の幹部を、内閣の中枢に参入させているというではないか。

 野党議員の指摘にもあるように、そんなことでは、『政策の公平性』

は、保てぬぞ !」と。

 

   Photo_20191202160401

                       (内閣府)

 

   Photo_20191202160501

                   (フランスの国旗)

 

 これに対して、太坊が、次のように語ります。

「大王サマ、これは、あくまで、参考意見を聞くために

招請したまでのことです。

 何か新しい事を為そうとする時には、その関係者や

エキスパートにアドバイスを受けることは、一概に、

間違っているとは思えないよ。

 かつての明治維新政府も、欧米の専門家たちの指導や

助言を仰ぎましたよね !」と。

 今日の太坊は、なかなか雄弁です。

いつもの暴言や失言だけの太坊とは、少し違います。

 

 これを聞いた大王は、次のように答えます。

「タロー、だが問題は、単なるアドバイスや助言ではない、

ということだ」と。

「と、言いますと?」と、太坊が食い下がります。

それに対する、大王の返答は、こうでした。   【つづく】

2019年12月 7日 (土)

地獄をさ迷う亡者たち(57)

第七話)日本の「水」を、外資に売り飛ばす売国奴【4】

 

 大王の言葉です。

 

「タロー、オマエは、なかなか正直だな。

唯、識者の言にもあるが、『水道水は生活必需品だから、公的に管理する

必要がある』というのは、基本中の基本ではないか。

 それは、水道事業の鉄則でもある。

 

 それに、次の言葉は、まさに、水道事業の『黄金律』とさえ言えよう。

先ほどの学者は、こう申しておる。

『公益性が極めて高い事業においては、民間事業者が利益追求に走り、

利用者にしわ寄せが行かぬよう、市民による監視が利く管理体制の下に

置くことが必要である』と。 まことに、その通りじゃ。

 

 加えて、その資金面のバックアップに関して、その者は、次のようにも

申しておる。

『水道インフラのような極めて公益性の高い事業は公的管理下に置き、

自治体が債券発行によって資金を調達して、設備を維持することが

正しい。

 その債務返済は、利用者の利用料金によって長期の時間をかけて

行えば、何の問題もない』と。

 これこそ、まさに、今後の水道事業の在るべき姿じゃ。

 

   Photo_20191201183101

                         (水道工事)

 しかし、実際には、この『基本原則』が犯されつつある。

それも、オマエを含めたシンゾーの内閣によってな」と。

「その著名な学者の言によると、オマエたちは、昨年の6月に、

PFI法(民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進

に関する法律)を改正(厳密には、改悪)した。

 

 この改悪によって、オマエたちは、コンセンション(公共施設等

運営権者方式)による公的事業運営権の民間資本への払い下げを、

いよいよ加速させる体制を整えた。

 その識者も言っておったわ。

『これによって、ハゲタカのハゲタカによるハゲタカのための民営化

の嵐が、日本全体で吹き荒れる環境が整備されたことになる』と。

 

 何と嘆かわしい状況じゃ。心ある国民が認めるところだが、

オマエたちは、まさに、ハゲタカの走狗だな。

 現代日本で、オマエたちに勝る恥ずべき存在を、ワシは、他に

知らんわ」と。

 大王も、いささか語気を強めて語りました。

 

 そして、大王は、次のように続けます。

「今は、まだ表面化しておらぬが、そのうち、日本の水道事業

にも、フランスのヴェオリアだけでなく、アメリカのベクテル社

などが進出して来て、水道料金が、今までの2倍、3倍という

出来事が起こらないとも限らん。

 

 こうした事態になった時、日本国民は、ボリビアの民衆が、

鍋や釜を叩きながら行進して、反対の表明をしたようなことが、

できるかな?

 ワシは、日本国民の正義感と勇気を信じておるがな」と。

 

      Photo_20191201194301

                                       (ボリビアの民衆運動)

 

 そして、大王は、こう続けました。          【つづく】

                

 

  

      

 

2019年12月 6日 (金)

地獄をさ迷う亡者たち(56)

(第七話)日本の「水」を、外資に売り飛ばす売国奴【3】

 

 これを聞いた太坊は、先ほどから、ただ口をポカンと開けたままでした。

そこで、大王が、こう続けます。

「ある高名な学者は、この時のオマエの行動について、次のように語って

おる。

 

『麻生氏が伝えたかったことは、たった一点だったのだろう。

 TPPへの《入場料》の一つとして、日本の水道を《すべて民営化

します》と宣言するための講演だったと推察される』と。

 

 つまり、『水道事業の民営化』の問題は、単に独立した単一の問題

ではなく、むしろ、『TPPプラス』なるものとの深い関係の中で

成り立つ、かなり根の深い問題じゃ。

      

       Tppni_20191205205101

                (TPPに関する各国首脳の集い〔2010年〕

                       ・・・Wikipediaより)

 

 この問題に対して、あの時のタローの行動は、まことに軽率極まりない。

そのことについて、件の学者は、こう申しておるぞ。

『日本国民の貴重な財産、資源を、国会の審議もせずに、外国で、勝手に

民営化すると宣言するのは言語道断の行為と言うべきだ』と。

 まことに至言じゃ。

 

 この問題の深刻さを、もっと多くの日本国民が、深く認識すべきだろう。

しかし、考えてみると、これは、タローの軽率な行動だったと言うよりは、

むしろ、『確信犯』的な行動だったな。

 

 それにしても、オマエの演説内容は、実にハチャメチャだな。

タロー、オマエ、意味が分かって語っていたのか?

 あんな調子では、通訳も、ずいぶんと困ったことだろう。

きっと、途中で、辞めたくなったのではないか。

かなり忍耐心の強い通訳だったな。その点では、感心するぞ。

 

 それにしても、タロー、オマエは、もう一度、小学一年生から、

やり直した方がいいな。

 あんな演説内容では、オマエが一体、何を言っているかが分からず、

聴衆も、きっと首を傾げたことだろう。

 ただ一点、『日本の水道事業を、すべて民営化します』という言葉

のみが、耳に残ったわけだな」と。

 

   Photo_20191130203201

 

 大王の言葉を聞いて、正直、目が点になっていた太坊は、見る見る

顔が紅くなってきました。

 彼にも、一抹の羞恥心があったようです。

 しばし、たじろぎながらも、彼は大王に、こう述べました。

「ボク、いつもそうなんだけれど、人生の中で、"何が何やら、

さっぱり分からない"、という瞬間が、何度もあったよ。

 

 唯、『周り』の要請で、動かされるだけなんだ。

いつも、まるで後ろから、『タロー、こうしろ!』と押されているような

気分なんだ。

 だから、大王サマに、さっき、『確信犯的な行動』と言われたけれど、

あの時、ボクが一体、どんなことを『確信』していたのか、今となって

は、もうよく分からないよ」と。

 これに対して、大王が言います。             【つづく】

 

 

2019年12月 5日 (木)

地獄をさ迷う亡者たち(55)

(第七話)日本の「水」を、外資に売り飛ばす売国奴【2】

 

   大王の言葉が続きます。

 

「しかし、そのチェック機能の中枢部分を、もし外資が握ったら、

一体、どうなる?

 とりわけ、外資に、事業内容の不開示を主張されたら、

どうするのじゃ?

 結局、日本は、手も足も出なくなってしまうではないか !

 第一、『水道事業の民営化』という、極めて重要な国家・国民的な

大問題を、国会にも諮らず、オマエが、アメリカ国内で、勝手に

公言してしまったな。

 

 あれなどは、明らかな越権行為ではないか!

それも、一部の者たちしか知らず、国内で、その事実を批判する者も、

極めて少ない。

 今、日本は、実に酷い状態になっておる」と。

 そこで、太坊が、大王に、こう抗弁します。

「大王サマ、それは、2013年の4月に、ボクが、CSISで公言した

こと(下の写真)を仰っているのですね」と。

 

     Photo_20191201195701

 

 そこで、大王が、次のように尋ねます。

「タローは、CSISについて、詳しく知っているのか?」と。

 そこで、太坊が、渋々と答えます。

「詳しくは知らないけれど、勿論、ある程度なら知っているよ」と。

 しかし、実際のところ、その「ある程度」というのもアブナイ感じ

でした。

   それは、太坊が、急に眉間にシワを寄せて、思わず貧乏ゆすりを

始めたことで、窺い知ることができました。

 

 そこで大王が、太坊の目を見つめながら、じっくりと話し始めます。

「戦略国際問題研究所(CSIS)は1962年、ジョージ・タウン大学に、

学外組織として設置され、発展したものだな。

 これは、イエズス会の神父エドマンド・アロイシャス・ウォルシュ

(1885~1956:下の写真:左は、ダグラス・マッカーサー将軍:

1948年、東京)が、1919年に同大学内に創った『エドマンド・

A・ウォルシュ外交学院』が改組されたものだ。

 

     Photo_20191130093101

 

 ウォルシュは、地政学者カール・ハウスホーファー(1885~

1946)の直弟子であり、同学院は、その学問(=地政学)を

アメリカに移植することを目的とした組織だった。

 カール・ハウスホーファーは、日本やアジアの事情に明るい、

ドイツの代表的な地政学者だな。

 確か、あの者は、第一次世界大戦で敗北したドイツが、ロシア

や日本と結びつくことの重要性を説いておった。

 彼は、ヒトラーの政策にも、多大なる影響を与えたようだ。

 

 しかし、今日のCSISは、ヘンリー・キッシンジャー、ズビグニュー

・ブレジンスキー(故人)、カーラ・ヒルズ、リチャード・アーミテージ、

マイケル・グリーンなどが、深く関わっておる。

 つまり、CSISは、ジャパン・ハンドラーズ(陰で日本を操る者たち)の

巣窟だということだ。

 

 そこで、タローが、『水道事業の民営化』を公言した意味と責任は、

限りなく大きい。

 つまり、それは、オマエたちが、彼らの掌(たなごころ)の上で

踊り始めたことを意味するのじゃ」と。          【つづく】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年12月 4日 (水)

地獄をさ迷う亡者たち(54)

 

(第七話)日本の「水」を、外資に売り飛ばす売国奴【1】

 

  東の空が、少しずつ明るくなり出しました。

今日の審問は、大王の次の言葉から始まりました。

「タロー、オマエは、『水』の有り難さ、素晴らしさを

知っているか?」と。

 

 この問い掛けに対して、太坊が、次のように答えます。

「勿論だよ。ー われわれ人間にとって、水ほど貴重な物はない、

と思っているよ。

 

 特に、古来、農耕民族である日本人にとって、水は、たいへん大事な

物だったよ。確かに、水で争いも起こしたけれど、それをみんなで、

公平に分け合ったりもしたよね。

 今だって、ボクたちは、水なしには、一日たりと、生活できないよ」と。

 

      Photo_20191129181201

             (柿田川の湧水・・・静岡県駿東〔すんとう〕郡)      

 

 これを聞いた大王が言います。

「タロー、なかなか、よく分かっているではないか。

 日本は、昔から、『豊葦原の瑞穂の国』といって、『豊かで広々とした

葦原のごとく、美しい稲穂が実る国』と呼ばれておる。

 

   Photo_20191129181701

 

   Photo_20191129181702

 

 その稲穂の成長にとって、最も大切なのが、豊かな水と日の光じゃ。

その点、日本は、水に恵まれた豊かな国じゃ。

 そして、オマエが言う通り、日本人は、水と共に生き、それを何よりも

大切に扱ってきた民族じゃ。

 

   Photo_20191129182001

 

 だが、最近のオマエたちの行動を見ていると、この豊かな財産を、

たいへん粗末に扱おうとしておる」と。

   これを聞いた太坊が、即座に反論します。

「いーえ、大王サマ、決して、そんなことはないよ。

ボクたちはボクたちなりに、貴重な水を、とても大切に扱っているよ」と。

 

 これに対して、大王が答えます。

「さあ、それは、どうかな?」と。

「と、言いますと?」と、太坊が、例の唇を曲げて、さも怪訝そうに

尋ねます。

 そこで、大王が、悠然と、こう語ります。

「それでは、オマエたちが推進している『水道事業の民営化』の問題は、

一体、どうなのじゃ?

 あれは、水の利権を、特定の外資に売り渡すことになるのでは

ないか !?」と。

 

 この大王の言葉に対して、太坊が、思わず気色ばんで答えます。

「いーえ、大王サマ、決して、そんなことはないよ。

国内には、幾重にもチェック機能があるんだもの」と。

 これに対する、大王の言葉です。         【つづく】

 

2019年12月 3日 (火)

地獄をさ迷う亡者たち(53)

(第六話)「権力」という名の魔物を、弄んだ男【3】

 

 大王が、言います。

 

「それは、権力を悪用したことじゃ」と。

「『権力の悪用』と言いますと?」と、太坊が、珍しく食い下がります。

 そこで、大王が、おもむろに語ります。

「タロー、国家の『統計』というものは、非常に大切なものだ。

それは常に厳正、かつ公平、それに、何より公正、かつ無私でなければ

ならぬ」と。

 

 ここまで聞いたところで、太坊は、急に体が震え始めました。

そして、彼は思わず、生唾を、ゴクリと飲み込みました。

 大王は、冷静に言葉を続けます。

「例えば、学識経験者などから成る『勤労統計の改善検討会』が、

今年(2019年)の1月まで、4ヶ月に6回の割合で行われていた

ようだな。

 しかし、それが、急に行われなくなった。

それは、何と、タロー、オマエの『鶴の一声』のせいだった。

 同検討会は、『政治的意図』の入る調査方法に反対していた。

オマエは、それが面白くなかったのであろう。

 

 しかし、その『鶴の一声』も、無論、シンゾーとの合議の結果だ。

 

    Photo_20191125135301    

 

           Photo_20191125135401  

 

 かつて総理大臣を経験した79歳にもなるオマエが、シンゾーのパシリ

か!

 先日、『老後に2000万円が必要になる』という金融庁の報告書の

受け取り拒否したのも、決して、オマエの本意ではなく、むしろ、

官邸の指令によるものだったのだな。

 タロー、”本当のオマエ”は、一体どこにいるのじゃ?!

 

 シンゾーの政権は、『初期消火に失敗したら、建物ごと燃やす』方針との

ことだが、それでは、全くの犯罪ではないか!

 タローも、この犯罪に、大いに加担したわけだな。

マイナスをプラスと言い、黒を白と論じ、国家の最重要な諸統計を改竄、

隠蔽、捏造、廃棄した罪は、甚だ重いぞ!」と。

 

 そこで、太坊が、自らの正直な思いを、口を曲げながら、こう述べました。

「『毒を食らわば、皿まで。ー 一連託生。ー みんなでやれば、怖くない』

いう思いでやったというのが、正直なところだよ。 

 ”悪しきチームワーク”というところかな。

 とりわけ、ボクの場合、吉田茂の孫に生まれたことで、すでに『レール』

敷かれていたんだ。

 それに、良いも悪いも、『アメリカ様』と、国内の超権力者たちに阿る

しか、ボクには、道は無かっただよ」と。

 

 そこで、大王が言います。

「タロー、それは、本心から言っているのか?

また、そんな思いでいて、自分の生涯に悔いはなかったのか?

 タローは生前、『権力』という魔物を弄んだつもりだったのだろう。

だが、実際は、オマエの方が、『権力』という魔物に弄ばれてしまった

のだ」と。

 

 タローには、返す言葉がありませんでした。

閻魔庁の周りは、すでに日が暮れ始めておりました。   【つづく】

 

 

 

 

2019年12月 2日 (月)

地獄をさ迷う亡者たち(52)

(第六話)「権力」という名の魔物を、弄んだ男【2】

 

  大王の言葉です。

 

「政治に関わる者について、次のような格言がある。

『政治屋は、次の選挙を考え、政治家は、次の時代のことを考える』

というものだ。

 ジェームス・クラークという者の言葉じゃ。

  日本の国会議員は、少数の者たちを除いて、殆どが、政治屋

(ポリティシャン)だ。

 これに対して、タローは、自分を政治家(ステーツマン)だと思って

いただろうな」と。

 

 そこで、太坊が、即座に返答します。

「勿論さ。ー ボクは、正真正銘の『政治家』だよ」と。

 これに対する大王の言葉は、こうでした。

「さあ、それは、どうかな?

オマエは、ただ、『政治家』らしく振る舞っていただけだったのでは

ないか。

 

 第一、オマエは、『次の時代』(下の写真)のことを、じっくり

考えていたか?

 

      Photo_20191124081701

 

 例えば、日本が今後、一体、どうあるべきか、また、現在、および

未来の日本国民が幸せであるためには、政府は、どんな政治を行うべき

なのか、真剣に考え抜いたことはあるか?!」と。

 

 これに対して、太坊は、全くの絶句状態でした。

正直、それは、彼にとって、初めて耳にする言葉でした。

 つまり、彼は、そんなことを、今まで、微塵も考えたことがなかった

のです。

 

  そこで、大王が続けます。

「生前、タローは、こう語ったそうだな。

『とてつもない金持ちに生まれた人間の苦しみなんて、普通の人には、

分からんだろうな』と。

 確かに、これは、オマエの本音を語ったものだろう。

だが、それを言ったら、オシマイだ。

 

 それに、ここでオマエは、自分は、普通の人とは違う、ということを、

暗に言っておる。

 そんな考えの者に、真に血の通った『政治』などできようか!

できるわけがないではないか。

 タロー、政治とは、人々による、『共感の産物』じゃ。

 

 たとえ、責任ある立場に立っていようとも、国民との間に、

互いに共感し合えるものが無い限り、それは、政治などとは言えぬ。

唯の『圧政』じゃ。

 タローやシンゾーの政治なるものは、まさに、それじゃな」と。

 

「しかし、問題はそればかりではない」と、大王が言います。

「大王サマ、それは、一体、何でしょうか?」と、太坊が、いつになく

緊張した面持ちで尋ねます。

 これに対して、大王が、次のように、毅然として答えます。

                           【つづく】

 

« 2019年11月 | トップページ | 2020年1月 »

Links