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2019年11月18日 (月)

地獄をさ迷う亡者たち(40)

(第一話)太(ター)坊も晋ちゃんも、

     地獄の鬼には、食えない代物?【3】

 

 そこで、青鬼が言います。

「では、これは、どうだ?」と。

 それには、「背後」とありました。

晋ちゃんが、勇んで答えます。「せご」と。

 いささか呆れ顔の青鬼が、もう一枚の紙切れを出します。

それには、余りにも有名な伝説的言葉、「云々」とありました。

 晋ちゃんが、嬉々として答えます。「でんでん」と。ー

 

 この光景を見ていた赤鬼が、思わず怒りを爆発させて、大声で、

こう叫びました。「オマエは、本当にニッポンジンか!?」と。

 続けて、赤鬼が問います。「オマエは、本当に大学を卒業した

のか?」と。

 実は、激した赤鬼は、怒りの余り、こうも問いました。

「オマエは、本当に、小学校を卒業できたのか!?」と。

 

 この光景を、ニヤニヤ顔で見ていた、ひょっとこ顔の太(ター)坊

は、あの口を独特に曲げながら、こう言い放ちました。

「ボクは、晋ちゃんよりは、漢字ができるよ」と。

そして、彼は、こう続けました。

「だって、僕は、セイケイ(成蹊)じゃなくて、天下のガクシュウイン

(学習院)卒なんだもーん!」と。

    Photo_20191114063301 

                 (学習院大学の正門:ネットより拝借)

 

 それで今度は、赤鬼が、太坊の前に、同じような紙切れを見せて、

こう詰問しました。「これを、オマエは、何と読む?」と。

 それには、「怪我」という字が書いてありました。

太坊は、”そんなの、簡単だい!”と言わんばかりに、自信を持って答え

ました。「かいが」と。

 次に、赤鬼は、別の紙切れを見せました。

それには、こうありました。「頻繁」と。

 太坊は、これまた、”そんなの、分かってらー”とばかり、思わず顔を紅潮

させて答えます。「はんざつ」と。

 

 さらに、赤鬼が見せた紙片には、こうありました。「詳細」と。

これに対して、太坊が、嬉々として答えます。「ようさい」と。

 堪忍袋の緒が切れたのか、赤鬼が、思わず言い放ちました。

「もう、いい!」と。

 

 この後、両鬼は、互いに顔を見合わせながら、語り合いました。

 青鬼が、大きな声で言います。

「オレタチ、ずいぶんと長い間、地獄に居るが、こんな新種というか、

珍種は、初めてだな」と。

 これに対して、赤鬼が、ため息混じりに応じます。

「こんなのが、娑婆世界・日本の、総理大臣と財務大臣なのかい。

日本人って、ずいぶんと不幸な国民だな。

 それに、こんなのを食っても、ちっとも美味しくはないだろうな」と。

 

 両鬼を余りにも呆れさせたお蔭で、二人共、無事、食われずに済み

ました。

 人間(いや、すでに亡者ですが)、何が幸いするか知れません。

 何事も、最後まで諦めないことが、肝心なようです。

何が起こるか、分からないのですから。

 私は思わず、平櫛田中の『転生(てんしょう:下の写真)』を、

思い出しておりました。             

 

     Photo_20191105143301  

                               【つづく】

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