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2018年5月 3日 (木)

【12年前の母との対話】

  信頼できる”真の政治家”

 ある日、私は、母に単刀直入に訊ねた。「ねぇ、お母さん、小沢さんって、 

信頼できる人?」と。すると、母が即答した。 

 「私は、信頼しているよ。あの方は、どんなに人から悪く言われようと、 

弁解ひとつしない。 

 それに第一、他人の悪口は、決して言わない方だね。私は、小沢さん

は、今の日本の政治家の中で一番、信義を尊ぶ方だと思うよ。

 

 それに、あの方は、確たる『政策』を持っているでしょうが。 

安倍さんは、”再チャレンジ”と言われるけれど、それこそニートといった、

本来チャレンジできない人々は、一体どうなるの? 

 その点、小沢さんは、なかなかチャレンジできない人でも、希望を

持って働けるような、そんな地道な施策をやってくれるような

気がするんだよ。 

 若い人たちが将来の展望を開けるような政治は、今の自民党の

やり方では無理だね。

 

 第一、政権が長すぎたね。確かに一時期、下野したことはあったけれ

ど、一年足らずで返り咲いたね。 

 でも、あの時、自民党員は、もっと”苦労”すればよかったと思うよ。 

そうすれば、その後、国民に対して、もっと”思いやりのある政治”が

できたと思う。 

 やはり、小沢先生に一度、国政を司っていただきたいね。私は、

心から、そう思うよ」と。

 

 ところで、われわれ人間にとって、無論、お金は大事である。

だが、あえて極言すれば、私は、人間にとって金品より”重たいもの”

があると思う。

 それは、人間間の「信頼感」だと思うのだ。

 

 かつて、日本人は誠実、努力家、器用と同時に、”信頼に足る”という

徳性を持っていたと思う。 

 だが戦後、アメリカ(=ユダヤ)的な価値観が導入されて以来、

人間間「信頼」や「信義」が疎かにされた。 

 そして、ただ勝者として勝ち残ればいいという風潮になってしまった。

この傾向は、小泉内閣以来顕著となり、安倍内閣になって、

ますます加速化された気配さえある。

 

 「信なくば、立たず」という言葉がある。政治家にとって「生死の狭間」

とも言える選挙が、時にはお金の多寡や組織力によって左右

される反面、人間(あるいは、国民)による”信頼”が、

政治にとって、いかに大事かということを表す言葉である。

 

 言うまでもなく、「信」が「信」を呼び、”不信”が”不信”を招くのが、

世の常である。つまり、他者から信頼されれば、人は信頼で応え、

反対に信頼されなければ、自分も他者を不信の目で見てしまう。

 

 この世には、いろいろな人がいるけれど、一つの基準に従えば、

その人が”信じられる人”か、それとも”信じられない人”かに

大別されよう。

            Photo

 

 

 では、わが国の政治指導者の場合は、一体どうだろうか? 

至って正直に述べれば、私は小沢氏は前者で、小泉氏や中曽根氏、

それに安倍氏は後者だと思える。無論、これには、異論もあろう。

 だが、それが軽妙な”ワンフレーズ”であろうと、「美しい」という

形容詞だけの、単に耳に聞こえのいい言葉であろうとも、そこに 

”真実”や”実質”がなければ、聞く人の胸底には響かない。

 

 それに後者のお三方に共通する性向は、各々 が多少の差こそ

あれ、共通して、自己の言葉に陶酔する”ナルシスト”だという

ことだ。

 他方、小沢氏は、常に語る言葉を一語一語選び、

かつて一度たりとも、自分の語る言葉に酔うなどと

いうことは無かったであろう。 

 

 例えば、彼らの「語る言葉」を文章にすると、おのずとその違いが

分かろう。 

小沢氏の場合、先ずそのままの形で文章になる。 

 だが小泉氏の場合は、ほとんどが感動詞と単語だけなので、もともと

文章が成立しない。 

 さらに安倍氏の場合は、飾り言葉や意味の分からない外国語表現が

多く、一体何を言っているのかさっぱり分からず、

結局、読み手にとって、

全く”文章にならない”といった具合である。

 

 

 ところで、母に、彼女が最近読んだ小沢一郎著『小沢主義』について、

感想を聞いた。 

 私が、「どうだった?」と問えば、母は、「この本は私のような者でも、

政策のことが理解できるように書かれていて、感動したよ。

 

 でも、小沢さんは、理知的であるけれど、山川草木、”目に見えぬもの”

に対する畏れを持っておられるのかどうか。・・・・ 

 けれど、人に察知されぬところで大事にしておられる、と

信じたい。 

 だけど、この本を読む限り、小沢さんは、政策重視の

”真の政治家”思うよ」という言葉が返ってきた。 

                Photo_2

 

 

”真の政治家”という、母の言葉は重い。 

 確かに、若い頃から”現場”を熟知し、重視する人であり、かつ「農林

水産業」に生きる人々をよく知っていた小沢氏は、「選挙の重大さ」

「人々の生活の大切さ」「何より国民のための政治」

「国民の意識向上」「国民と政治家間の信頼と連帯」

「日本人としての誇りと自信」などの大事さを力説する。

 彼は、本著の中で、「国民のレベル以上の政治家は生まれない」と

いう至言について言及している。 

 そして、「もし、日本の政治が貧困であるとしたら、その責任は他でも

ない。国民自身にある。僕はそれを言いたい」と断言する。 

 この言葉は、一見酷薄な印象を与える。無論、この言葉の含意は、

小沢氏自身でなければ理解できないかも知れない。

 

 しかし、ここで、小沢氏は、まるで他人事のように”国民だけを”

糾弾しているとは思えない。 

 つまり、あえて理屈を言えば、彼自身も、その責任ある日本国民

「一人」でもあるのだ。

 

 言うなれば、これは、決して単に他者を責める言辞ではなく、むしろ、 

御自分を含めた日本の全国民に対する”自己批判”の一文でもあると 

思うのだ。

 

 そして、先述した「信なくば、立たず」と、自らを律して国政に関わって

きた政治家は、他の誰よりも小沢一郎その人だったのでは

ないだろうか。 

 私は最近、その思いをますます強くしている。 

 

 何より大事な点は、小沢氏は若き日に、日本の「歴史」に通暁した

結果、今後、必ず到来するであろう、我が国の未曾有の”国難”を、

誰よりも強く、かつ深刻に認識したのではないか

ということだ。

 

 若き日に、彼は、自らの眼前に、”何か、大変なもの”を観たと思う。 

”何か”を実感したと言ってもいいだろう。 

 この認識の深さと卓抜な想像力は、自民党の政治家諸氏の比では

ないと思う。 

 そして、この今後の”国家的危機”に果敢に挑戦し、それを克服する

に足る政治指導者こそが、私は、小沢一郎氏自身であると思う。

 

 彼はまた、貧しく、かつ弱き人々の真の苦しみや”痛み”を充分知って

いる人でもある。 

 むしろ彼は、その方々と同じ「目線」で、いつも日本の政治を観ている。 

この感性は、彼が宮沢賢治や石川啄木と同じ岩手県の出身であること

と、決して無関係だとは思えない。 

           Photo_3

 

 そして、何より彼は、単に若者だけでなく、日本国民の一人ひとりを、

心底信頼しているのである。それゆえ本著で、彼は、次のように

確言する。 

 「僕は信じる。日本は変わることができる。日本人は自己改革し

うる」と。 

 国民と政治指導者が互いに信頼し合えてこそ、本来の「政治」や

「政治改革」が可能だと思うのだ。 

 

 小沢氏は、政治家と国民が互いに信頼し合い、ともに協力・協働

できる国づくりを目指している。そして彼は、われわれに、

こう訴えているように思えるのだ。

 つまり、「皆さん、日本を公正な、もっといい国にしていこうでは

ありませんか!」と。 

私はそこに、心から信頼できる”真の政治家”を見るのである。 【了】 

 

 (上記の文章は、既述したように、12年前のものである。だが、この

思いは、今日も、全く変わらない。 

 日本国民にとって、小沢氏に、本来、相応しい活躍の場が与えられ

ない、という以上の不幸はないであろう。 

 むしろ、政治の状況は、当時よりも、かなり悪くなっていると感じる。

 

 まさに、今日の日本は、”地獄行き間違いなし”の運命を感知でき

ない愚者たちの楽園だ。 

 今、日本国民は、戦後最大の危機に直面していると思うのだ。

 

 生前、母は、「小沢さんに、一度、総理になって欲しい」と、

語っていた。母は、その願いを叶えることなく、

瞑目した。 

 しかし、母と同じ思いでいる人々は、今でも、日本国内に、

かなり多いのではないだろうか。 

 或るアホな政治家が、「適材適所」という言葉を、徒に有名

にした。

  だが実際は、総理大臣や財務大臣を始め、「不適材不適所」と

いうのが、日本の全社会領域での特徴だと思う。

 このような現状は良くないと考え、今後、政治・社会改革に乗り

出す日本人が、より多く登場することを、私は、心より

念じたい。)

 

 

 

 

 

 

 

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