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2014年10月 4日 (土)

『内気な天使たち』(20 )

 
 運動会の全体練習


  今日(九月二四日)は、昨日の雨も止み、時折、晴れ間の見える天気と

なった。みんなの登校日、昇降口は、小中学生でごった返していた。 

  A組の晴男が私を認め、お互いにハグして、おでこをゴッツンとやる。

それを見ておられた江藤先生が、「わあ、人類愛!」と、明るい声で仰る。

何気ない行為を、このように言っていただくのも、本校らしい。

 

  今日は、運動会の全体練習があった。小中学生が一緒にやる仕事は、

私も初めてだった。 

  九時四○分に、全員、運動会の一隅に集合する。今日は、とりわけ

入・退場行進の練習と、玉入れゲームやフォークダンスの練習だ。

 全生徒が、赤組と白組とに分かれる。中学部は、三年生が赤組で、

一、二年生が白組だ。

 

  行進の際の旗手は、赤組が清水君、白組が橋本利夫君である。

三年生の清水君は、堂々とした旗手ぶりだったが、一年生の利夫君は、

まだ馴れていない感じで、おぼつかない足取りだった。

おまけに、進む方向を間違えそうになった。それで、本田先生に、

「こっちの方だよ」と指示を受けていた。

 

  司令台に向かって並んだ際、今日は、B組の仁(ひとし)が落ち着き

がなく、奇声を上げていた。加藤先生が、「安達、静かにしろ」と頭を軽く

ゴツンとやられると、彼は急に静かになった。 

  中沢先生の指導で準備体操をやった。他の全員は、どうにか体を動か

していたが、C組のゆりやすみこは、じっと立ちつくしたままである。 

  ワタルも、いつものように、”こんなの、俺、やってられないよ”といった

感じで、みんなの動きをじっと見ていた。

 

  聖火の入場練習もあった。田中先生と土屋先生が、懸命にその準備

をなさる。白い煙が立ち、木下ジュン君が、聖火を持って入場する。 

  彼は左足が不自由だが、一生懸命にトーチを持って走る。

映画『炎のランナー(*下の写真)主題曲が流れる。とてもマッチして

いて感動的だった。来年は、誰が持って走るのだろう?



          
        Photo


 休み時間中、勇太は、本田先生の御指導で、行進の特訓を受けている。

勇太は、手だけでなく、足も幾分不自由である。 

  だがそこには、彼が少しでも馴れて普通に歩けるようにという、本田

先生の温かい配慮があった。

 

  後半の、紅白に分かれての玉入れ競争は、なかなか面白かった。

それは、高い籠に入れるものでこそなかったが、ワタルは機敏にいくつ

もの玉を何度も籠の中に入れ、赤組の勝利に多大の貢献をした。

 結果は、紅白、二勝二敗の引き分けだった。

 

  私も、生徒を手伝いながら、興奮気味に赤玉を入れた。このようなこと

をしたのは、小学校以来だから、実に三十五年振りだった。 

  あの幼い遠い日に帰ったような懐かしさと喜びが、そこにはあった。 

                              (*写真は、イメージ)

         Photo_2





  修学旅行の思い出―「学年だより」より―

 

 

  みんなが修学旅行から帰って、一週間が経った頃、「学年だより」が

発行された。 

 これは、田中先生がお書きになったもののような気がする。みんなへ

の温かい視線と教育愛が滲み出ている。それを、ほぼそのままの形で

記したい。

 

  ≪後生掛(ごしょうがけ)温泉≫  まさに山の中の湯治場という雰囲気。

ホールは、年配の方々が大相撲の観戦で、とても賑やかでした。 

  そんな訳で、お風呂の方は割と空いていました。源さんは、イオウの

香りと木造りの湯船に温泉気分を満喫できたようです。 

  暗い所と水が苦手な葉山君、露天風呂は大丈夫でした。一方、露天

風呂をプールと間違えた安達君、女風呂まで潜水して泳いでしまい、

先生方は大慌て!

 

         Photo_3



  ≪小岩井農場≫  とても几帳面な青山君は、肉を焼くのがとても上手。

焼け加減と肉の色で判断して、一人で食べていました。 

  一方、今川君は、聖山(*修学旅行前に登山した山)の頃が嘘のよう

な食欲。 

 バーベQも途中で食べたソフトクリームも、一人分をペロッと平らげま

した。 

  雨が降る中、「トロ馬車」に乗りました。児島さんは、馬車から羊の群れ

が見えたと大はしゃぎ!  乗れなかった先生たちにも手を振ってくれまし

た。


        Photo_4


  ≪八幡平ハイキング≫  心配された八幡平ハイキング。小雨の中を

出発しましたが、一生懸命に作った「てるてる坊主」のおかげか、すぐ雨

があがり、たまに薄日が射すこともありました。 

  湿原の中の木道を健脚組に入ってよく歩いた中島さん、でもそれ以上

によく食べましたね。ホテルの人もビックリしていました。 

  八幡沼を一周する木道の両側には大小の水たまりがあったり、紫色の

リンドウが咲いたりと、目を楽しませてくれました。 

  そんな中、脇目もふらず、先を急ぎ、ダッシュを繰り返すアキラ君、落ち

たりしないか心配しました。 

  八幡沼を見渡せる展望台で、デザートのリンゴを丸かじり、思わず芯

まで食べてしまった木下君。でも、おいしかったね。

        Photo_5


  ≪宴会≫  豪華な夕食の後の宴会は、カラオケで盛り上がりました。

余りの元気の良さにホテルの人もびっくりするほどです。 

  ステージ上で規則的なリズムで左右にステップをふんでた英樹君。 

山口百恵の「いい日旅立ち」にチャレンジした向井さんは、歌い出しの

ところは、雰囲気が出ていました。 

  マイクを握らせるとフラフラになるまで歌い、舞い続ける晴男君。

いい汗をかいていました。

 

  生徒一人ひとりに、優しい視線が注がれている。私は、生徒たちと行動

を共にすることはできなかったが、旅行中の様々なエピソードを、

この「学年だより」から知ることができて、本当に嬉しかった。

                                       【つづく】

 

 

 

 

 

 

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