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2013年9月17日 (火)

「日本よ、核兵器を持つなかれ!」(5 )

 忘れてはならない「真心の文明」

 

  今後、日本国内がますます暗く、かつ厳しくなることが予想される。老人

や子ども、それに貧しい人びとが虐げられ、“豊かな者がより豊かに、貧し

い者がより貧しくなる”と聖書に表現されたような悲劇的状況が身近なもの

となる。そんな中で、我々が決して忘れてならないのは「日本文明の本質」

ではないだろうか。

 

  それでは、日本文明の本質とは、いったい何だろう?  結論から言えば、

それは「真心」の文明だということである。それは、かつて「清明心」「誠」

「赤心」などと呼ばれたものである。

 

  清水馨(けい)八郎氏によれば、白人社会は、常に金・物の経済を唯一

の核に置いている。彼らの対人関係は利害だけで動くので、日本人のよう

な義理人情は生まれない。 

  これに対して、日本の「真心の文明」は、拝金、物質一辺倒の白人文明

の対極にある文明である。

 

 清水氏の言にもあるように、金や物で動く文明は、常に競争と恐怖に

怯えなければならない。この傾向は、最近の日本でも顕著になった。

 これに対して、真心の文明は、安らぎと平和の世界を生む。



  1922(大正11)年、アルベルト・アインシュタイン(*下の写真)が来日した。

滞在した43日間、彼が東京帝大や慶応義塾大学で説いた相対性理論は、

当時の日本人に多大な刺激を与えた。

              Photo
 

  同時に彼は、日本の寺院や文物を見聞し、日本の「真心の文明」に触れた。 

清水氏によれば、彼が最も感動したのが「姥捨山」の話である。それは、

次のようなものである。

 

  信濃の国の姥捨山の麓に住んでいた若い農夫が、その老いた母親を

山奥へ送ろうとした。母親は自分が口減らしになって、将来ある孫たちを

何とかして生かそうとしたのである。

 

  山道を奥深く辿りゆくにつれて、若者の背に乗せられた老いた母は、

しきりに樹々の小枝を折っては山道に捨てている。 

  若い息子は密かに思った。これは、母が山に残されるのを恐れて、また

村に帰るための道標にしようとでも考えているのだろうか、と。

 (*下の写真は、映画「楢山節考」より) 

 Photo_2


         Photo_3

  ついに道のない山奥に着いたので、息子は母親を背から降ろして、涙

ながらに別れを告げた。その時、母親は息子に言った。 

  「こんな奥に入ってしまったのだから、お前が家へ帰るのに、きっと道に

迷って困るだろう。けれども、今来た道には、私が小枝を折って捨ててお

いたから、その小枝を頼りに行けば、迷うことなく家に帰れる。気をつけ

て安全に帰りなさい。さようなら。」



  この言葉を聞いて、息子はびっくりした。こちらは心ならずも、母を捨てて

いるのに、捨てられた母親の方が、息子のことをこんなにも心配している。

こんな母親を、どうして見捨てて帰れるだろうか。 

  息子は、よし、二倍働けばと決意して、再び母親を背負って、山道を降り

た。 

  「奥山に  枝折(しお)りしおるは   誰(た)がためぞ   親の身捨てて 

帰る子のため」
 

 
  清水氏は、アインシュタインが、この物語の中に日本人の本質とその

「心の文化」見た、と述べている。 

  確かに、この親子の〝情愛”こそ、今の日本で失われつつある美しき

心情ではないだろうか。 

  でも、我々日本人は、この心情を、「真心の文明」として潜在的に保持し

ているのである。そのことを、決して忘れることなく、大切にすることこそ

肝要である。

 

   一つのモデルとしての「日本文明」

 

  日本は、一国で一つの「文明」を形成する世界でも珍しい国家である。

たとえ、第二次世界大戦における敗戦国とはいえ、それはアメリカに敗北

したというより、アメリカの「影の政府」とも言うべき国際金融資本に敗北し

たのである。 

  この「寡頭勢力」は、すでに大英帝国を骨抜きにし、ロシア帝国を滅ぼし、

アメリカの実権を奪った大勢力だった。

 

  実は歴史上、次のようなことがあった。大英帝国の海外発展にとって

決定的な要因となったのは、スエズ運河の株取得である。 

  この運河は、フランス人のフェルディナン・ド・レセップス(1805~94:

下の写真)努力で建設された。最初、彼の呼びかけを問題にしなかっ

たイギリスは、運河が完成し、それがフランスの所有になる可能性が高ま

ると態度を豹変させた。

                     Photo_4

  イギリスの首相ディズレリー(*下の写真)は、ロスチャイルドのロンドン

家当主ライオネル男爵に運河の株取得のために多額の借金を乞うた。

男爵は訊ねた。 

  「ところで、借金の担保は?」と。ディズレリーは、即座に答えた。

「イングランド(大英帝国)です」と。 

  これほどに、大英帝国自体が、イングランド銀行の大株主ロスチャイルド

の息のかかった存在になっていた。

                  Photo_5


  ところで「日本文明」は、言うまでもなく、中国文明の一支流ではない。

清水馨八郎氏は、大陸文明に対する日本文明の特殊性を、五つに要約し、

それぞれの“世界化”提言する。 

  第一に「大陸文明から海洋文明」への移行である。彼によれば、大陸

文明は必然的に対立抗争・憎悪・嫉妬・復讐・戦闘・殺戮によって成り立ち、

それは、「力と恐怖」の文明を生む。これに対して日本は本来、平和性・

寛容性・温順性・調和性の文明を生んできた。

  第二は「物質文明から心の文明」への移行である。白人社会は、

先述したごとく、常に金・物の経済を唯一の文明の核に据え、対人関係は

利害だけで動くので、日本人のように義理人情は生まれない。 

  これに対して、日本人は常に他者への思い遣りや気遣い、寛容や謙譲

の心、それに真心をもって相手に接する察しの文化である。つまり「和の

文化」の中で暮らしている。

 

  第三は「砂漠の文明から森の文明」への移行である。地中海周辺や

中近東の過去の文明は、森を見つけ、利用し尽くして栄え、やがてその

森が使い果たされた時に、国は滅亡し、砂漠だけが残った。

  だが日本は、太古から森を育ててきた。まさに森の文明国日本といえる。

日本人は、世界の砂漠化をくい止めるため、砂漠の緑化・森林の復元に

協力すべきである。日本の青年に、世界の枯木に花を咲かせる「花咲爺

さん」になることが期待される。

            Photo_6

        Photo_7


  第四は「星の文明から太陽の文明」への移行である。今、世界は西洋

文明の終末を迎え、地球環境破壊、砂漠化、民族・宗教紛争などで、

混沌としている。

  21世紀は、夜の星の冷たい文明から、太陽の昼の温かい文明を目指

すべきである。

  第五は「力の文明から美の文明」への移行である。20世紀までは、

軍事力という力による帝国主義的支配が地球を覆っていたが、21世紀は

力に代わって、美の文明が地球を支配する力にならなければならない。

  人類が求める究極の価値は、あくまでである。その理想の国に一番

近いのが、日本国ではなかろうか(『裏切りの世界史』より)。

  事実、これらの新文明への移行こそ、日本文明の担い手である我々の

今後の課題である。   【つづく】

 

 

 

 

 

 

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