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2013年7月22日 (月)

松田智雄の「内村鑑三」論

    【皆さんへ】

 皆さん、お早うございます。

   暑い中、お元気でしょうか?

          「生活の党」の立候補者の方々、

   並びに、この方々を心底応援され、

   投票した方々、本当にお疲れさまでした。

         まことに残念な結果ではありましたが、

   私は、個人的には、まだ何ひとつ諦めてはおり

   ません。

    「生活の党」の関係者も、ここは、ひとつ英気を

   養われ、また捲土重来を期していただきたいと

   存じます。



         当ブログも、少しでも、皆さんのお役に立てる

   内容を掲載して参るつもりです。

         ところで、本日のブログは、次の通りです。



   内村鑑三における成功の秘訣


  大正十五年七月二十八日、内村鑑三先生は晩年毎夏そこに滞在され

ていた長野県星野温泉の若主人星野嘉助のために、次の様な「成功の

秘訣」著作集第十七巻二六八頁)を書いて与えられた(*下は、

内村鑑三直筆の「成功の秘訣」)

            Photo


  その若主人の語るところによれば、この日、先生をお乗せした自動車を

運転して旧軽井沢旧道迄お伴したところが、調子に乗って余り乱暴に速く

走らせたのが、先生にこの一文をお書かせする原因となったのであるとの

ことである(*下の写真は、今日の「星のや軽井沢」)

         Photo_2

  

      成功の秘訣                 六十六翁

 

 一、自己に頼るべし、他人に頼るべからず。 

  一、本を固うすべし、然らば事業は自づから発展

   すべし。 

  一、急ぐべからず、自動車の如きも成るべく徐行

   すべし。 

  一、成功本位の米国主義に倣うべからず、誠実本位

   の日本主義に則るべし。 

  一、濫費は罪悪なりと知るべし。 

  一、能く天の命に聴いて行うべし、自ら己が運命を作

   らんと欲すべからず。 

  一、雇人は兄弟と思うべし。客人は家族として扱う

   べし。 

  一、誠実に由りて得たる信用は最大の財産なりと知

   るべし。 

  一、清潔、整頓、堅実を主とすべし。 

  一、人もし全世界を得るとも其霊魂を失わば何の益

   あらんや。人生の目的は金銭を得るに非ず、

   品性を完成するにあり。       

 

                              以上                                                                        

 

  内村先生がこの教訓を書かれるために、決してよく考えて組織的に

人生と経済生活の目的と手段とを述べようとされたものではなかった

に違いない。 

  恐らく、乱暴に運転され、余りに速すぎた自動車に乗られて、慎重で

臆病な先生が―御自分でもそう言って居られる様に―不快の余り、

何か物を言いたくなられ、書きたくなられて、この教訓を箇条書に書き

下ろされたのであろう。

  しかし、先生の記された教訓は、速やかに書き下ろされた性質のもの

であるにも拘らず、その述べられた順序は別として、実は組織的な内容

をもっている。 

  この教訓の背後にある精神は、歴史的な伝統をもち、また、世界の

近代史の中に大きくかつ深い影響を与えることができた思潮を母胎と

しているものである。

 

  そうして青少年期以来長くこのような思潮の中に育てられてきた先生

は、すらすらとこの教訓を書き下ろされ、御自分の生活態度を最も自然

に言い表わすことがお出来になったのであろう。

  その思潮とは、カルヴィン主義であり、またその流れをうけたイギリス、

アメリカの啓蒙主義にほかならないのである。



  ニュー・イングランドに留学された先生は、そこに親しくこの思想的

雰囲気を呼吸され、また先生の信仰を極めて自然にこれらの雰囲気と、

その中に含まれている「プロテスタント主義の倫理」なり、その「経済倫

理」なりを、特に意識せずに内面化して居られたのであろう【つづく】 

                 (「内村先生の教訓」『回想の内村鑑三』より)

 

 

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