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2013年3月 5日 (火)

現代日本の一大国難・TPP参加(後)

   「アメリカ市民団体がTPPについて報道した驚異の

内容とは」(2)


ここで、女性キャスターが、言葉をはさみます。) 

  「米国通商代表部から届いたコメントを読みます。

『TPPの交渉過程に
は、高い透明性を確保してきた。

  議員たちと協力し、関係者を毎回の交渉に招き、説明会や個別交渉に

よって透明性と市民参加を高めてきた。』 

  これについては、どうですか?」


( ウォラックさんの言葉です。)
 

  「透明性といっても、市民には『映らない鏡』です。 

説明会で、意見を言うことはできます。でも、公益団体の意見は、何も

草案には反映されていません。 

  環境から消費者・労働者まで、公益は何一つ反映されない。 

国民をまったく無視した過激なまでの強硬策です。

 

  金融制度の安定のため、各国が施行する金融規制にすら、米国は反対

しています。そこには、米国民の意見が無い。 

  でも、まだ間に合います。

 

  歴史的な観点で見てみましょう。 

  1990年代のFTAA(米州自由貿易協定)は、2年かけて、34ヶ国で協議し、

全草案が各国で公開されました。       

  他方、TPP交渉は3年目ですが、一行たりとも公開していません。 

おまけに、締結後4年間は非公開という密約もありました。秘密を、さらに

隠すのです。 


  カーク通商代表に聞きました。
 

なぜ、公開しないのか?と。 

  お世辞にも透明と言えない、WTO(国際貿易機関)さえ草案を公開した

のに、と。 

  彼の答えは、「FTAA交渉は、公開したら暗礁に乗り上げた」というもので

した。 

  私が、「それは、どういう意味ですか?」と尋ねますと、 

「密室で、こそこそやる理由は、国民や議会に知られるだけで、危うくなる

ような内容だから」ということでした。 

  皆さん、しっかり押さえておいて下さい。 

TPPの狙いは貿易ではなくセメントのような作用です。 

 一度固まったらおしまい。 

全員が同意しないと変更できない。 

                  Photo


  リーク草案が示唆するのは、司法の二重構造です。
 

国民は、国内法や司法を使って権利を護り、要求を推し進めますが、 

企業は、別立ての司法制度を持ち、利益相反お構いなしのお抱え弁護士

たちが、いんちき国際法廷に、加盟国の政府を引きずり出し、勝手に集め

た3人の弁護士が、政府に無制限の賠償を命じるのです。 

  規制のおかげで生じた費用を弁済しろとか、不当な扱いを受けたとか言

って。― 

  国内の企業には、同じ規制が一律に適用されているというのにです。



  NAFTAにも似た制度があり、有害物質規制や都市区画法の補償として、

3億5千万ドルが企業に支払われました。 こういう悪巧みは、明るみに出

せば阻止できます。

                   Nafta3_2
            


( 男性のキャスターが尋ねます。) 

「交渉に関わっている8ヶ国の国名は? 

交渉方法の問題や参加国が急増する可能性は?」と。



( ウォラックさんが答えます。)
 

  「リークが重要な意味を持つのは、これが、最後の交渉になる恐れが

あるからです。 

  NAFTA以来、大企業は、貿易協定を姑息に使って、規制を抑え込み、

底辺の競争を煽りました。 

  交渉のたびに規制が緩和され、企業の権限は拡大しました。今回が

トドメです。 

                     Nafta2_2

いったん固まれば門戸を開き、広く参加国を募ります。 

  企業の特権化を保証する世界的な協定になりかねません。 

為替と貿易制裁が強制手段です。

Tpp1

              Photo_2


  TPPは、強制力のある世界統治体制に発展する恐れがあります。
 

世界的なオキュパイ運動に対する企業側の反撃です。 

旧来の悪弊が、一層ひどくなります。 

  さらに、交渉のゆくえによっては、既存の国内法が改変され、進歩的な

良法が無くなるばかりか、新法の制定さえもできなくなります。

 

  交渉国は米国、豪州、ブルネイ、シンガポール、ニュージーランド、チリ、

ペルー、ベトナムで、マレーシアも加わります(*そこに、日本の参加が

云々されているのです。)

              Tpp2


  NAFTAと同じく、企業の海外移転をうながす特権があり、新たな特権も

付与されます。 

  医薬品や種子の独占権が強化され、医薬品価格をつり上げるため、

後発医薬品(ジェネリック)を阻止する案まであります。 

  オバマ政権が医療制度改革法案に入れた医薬品についても、他国が

使用する権利を奪おうとの密談がなされています。 

  各国の金融規制も緩和させられ、高リスク金融製品も禁止できません。 

米国政府が金融制度改革で規制強化を進めている時にです。



  また、TPPは、地方財政にまで干渉します。
 

  全国で搾取労働の撤廃や生活賃金を求める運動が広がる中で、TPPは、

地域産業の優先を禁じます。地産地消や国産品愛好は許されないのです。

環境や人権に配慮する商品も提訴されかねません。

  TPPは、企業に凄まじい権力を与えます。密室だから、過激になりました。
 

どの国の人も、こんなものは御免です。

 

  過激な条項を推進するのは、米国政府です。だから、陽(ひ)の目にさら

して、分析することが重要です。 

  何が起きているか、人々に知ってほしい。」

                

  ( 女性キャスターの言葉です。) 

  「ダラスで説明会が行なわれた際、カーク通商代表(*下の写真)

演説しました。 

   『イエスマン』が元市長になりすまし、ニセの受賞式を行ないました。

                 Photo_3

  (その時の場面です。 そのイエスマンが言います。) 

  「ご参集、ありがとうございます。 

テキサス企業協会からのお知らせです。 

  2012年企業パワー・ツール賞の受賞者は、米国通商代表部です!」 

  (会場、拍手)



  (イエスマンが、続けます。)
 

  「通商代表部のたゆまぬ努力に感謝します。 

特に力を入れているTPP交渉は、市民の意見にお構いなく、企業利

最大にするためです」と。

                   Tpp4


      

( 女性キャスターの言葉です。) 

  「次回のTPP交渉は、(2012年)7月4日の週末です。 

   いかがですか?   オバマ大統領は、どう対処するのでしょう?

 

  サラ・ジェシカ・パーカー邸で、資金集めパーティをするようですが、金融

業界の献金額は、ロムニー候補に約4千万ドル、オバマ陣営は480万ドル

で、ウォール街も、オバマ離れしています。オバマ氏は、金融業界にはロム

ニー氏以上に、良くしているつもりでしょうけど。



( ウォラックさんは言います。)
 

  「オバマ大統領については、二通り考えられます。 

一つは、TPPが密室交渉だったので、把握していなかったケース。 

だから、”リーク”が重要でした。国民や議会に警告したのです。 

  大統領は、通商代表部に対する監督が甘かったのです。 

クリントン時代にNAFTAを通過させた連中が好きにやったのです。

                 Nafta4

  もう一つは、結局、お金です。 

「1%」を喜ばせる協定なのです。「1%」の夢なのです。 

ありったけの金とロビイング力をつぎ込んで、未来永劫に力を振うのです。」

【了】

  (後記:下に、上記のYou  Tube を貼り付けます。

     どうか、よろしくご高覧ください。 

       尚、昨日の文章中、「罰則を貸す」とありましたが、これは、

     正しくは、「罰則を科す」でした。謹んで訂正いたします。)

 http://youtu.be/HLVKAalmD48

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