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2012年11月20日 (火)

水浦征男師の『この人』(16 )

 

  「高田敏江(*下の写真)という女優さんがいます。若い方々は、

余りご存知ないかもしれません。でも、ある程度の年配の方々なら、

ご記憶の方々も多いと思うのです。

             Photo


  高田さんは、カトリック信者のお一人です。

次の文章が、高田さんの受洗の経緯を物語っています。




  深い悲しみを乗り越えて―

 

                               女優 高田敏江さん

 

  「教会に行くと落ちつけますし、気持ちがとてもなごむので、ああ、

もしも自分が信仰の道に入ってなかったら、どうなっていたかわからな

いうのが実感です。 

  まさに、〝一粒の麦、もし死なずば・・・・”の言葉通りですね 」

         Photo_6

  二年前、突然、最愛の夫を亡くした女優・高田敏江さんは今、自分の

信仰への道を振り返りながらこう言う。 

  高田さんのご主人は、社会心理学者として広く知られた相場均先生

(早稲田大学教授)である。

                       Photo_2


  先生は学生時代からのカトリック信者だった。相場先生と敏江さん

夫婦は、人もうらやむほどのおしどり夫婦。それが15年間続いた。 

  しかし、何故か高田さんはカトリックの信仰へ入ろうとしなかった。

 

  「クリスマスとか復活祭には『一緒に教会に行かないか』と誘ってくれま

したし、私も時々ついて行きました。 

  けれども、主人は一度も洗礼を受けなさい、とは言わないんです。 

そのかわり、息子がよく、ママ、洗礼受けなさいよ、と言ってたんです。 

  それでも頑として私、受けずに、ずうっときてたんですが・・・・」  



  ところが、昭和51年4月、相場先生の母親 とよさんが亡くなった。
 

このとき、先生はめずらしく、「敏江も洗礼を受けたら」と声をかけ、 

高田さんも素直に、「そうね」と答えた。 

  「私が交通事故か何かで死んだとき、私だけ無宗教だったら、お墓が 

困っちゃいますものね、お葬式用に洗礼受けようかしら、なんて言ってし

まったんです」

  この年の夏、相場先生の学会がヨーロッパで開かれ、敏江さんも

お伴することになった。

 

  善は急げ、というご主人のすすめで、彼女は、その旅の途中、洗礼を

受けることに決めた。

  こうして、ロンドン市内のファーム・ストリートの教会で、7月25日に受洗。

                          Photo_3


  ところが、帰国した高田さんを待ちうけていたのは相次ぐ身内の死だ

った。

  共にヨーロッパ旅行を楽しんだ義弟・川中康弘氏の急死の知らせが8月

28日。その6日後の9月3日には、夫・相場先生が帰らぬ人となった。

  「お葬式用に・・・」と言って受けた高田さんの洗礼は、まったく予期しな

い形で、いかされることになった。

  高田さんは今、夫の死後わりあい早く立ち直れたのは信仰のおかげだ

と、感謝している。また、自信をもって言い切る。

  「どうしようもない、ほんとにダメな人間だから神さまにおすがりするんだ、

ということが、今なら言えるんです」

  夫の三回忌を迎える高田さんの表情は明るい。 ≫

                          (『聖母の騎士』1978年9月号)

                                 Photo_4


  私の大学時代の指導教授・田中靖政先生が、「社会心理学」の専門家

だったものですから、相場先生のことも、それなりに知っていました。

内心、たいへん素晴らしい学者だと思っていました。

  それだけに、先生の突然の訃報に接した時は、正直、とてもショック

でした。当時、“惜しい方を亡くした”という無念な思いを抱いたことを思い

出します。


  直接、面識の無い私でさえ、そんな思いでいたくらいですから、奥様で

ある高田敏江さんの驚きと悲しみは、如何ばかりだったでしょうか!

  でも、「夫の三回忌を迎える高田さんの表情は明るい」との言葉に、

何か救われる思いがします。そこに、“信仰の力”を感じます。

  また、「どうしようもない、ほんとにダメな人間だから神さまにおすがり

するんだ、ということが、今なら言えるんです」とのお言葉も、たいへん

素晴らしいと思います。

          Photo_5

  正直、なかなか言えない言葉だと感じます。

でも同時に、素直にこう言える高田さんのご信仰は、本物 だと思うのです。

 【つづく】

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