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2012年6月 5日 (火)

エコノミック・ヒットマン( 完 )

  パーキンスの話は、続きます。

 

     第三段階  軍隊

 

  (フセインを)抹殺することも可能でしたが、私たちは、それを望んでい

ませんでした。 

  フセインは、言うなれば、私たちにとって都合のいい、「強い男」のタイプで、

国民やクルド人をうまくコントロールし、イラン人を国境内に封じ込め、

アメリカのために原油を掘り続けてくれると考えていたからです。


  そして、フセインの軍隊を破壊したので、今度は、交渉に乗って来ると

思ったのです。

 

 そしてまた、90年代、再びエコノミック・ヒットマンが送り込まれました。

しかし、成功することはありませんでした。 

   もし、成功していたなら、フセインは、まだ大統領だったでしょう。

 

 彼が欲しただけジェット戦闘機も、アメリカは売っていたでしょうし、

その他に何でもです。しかし、(すべての工作が、) 失敗に終わりました。

  そして、ジャッカルもまた、フセイン暗殺に失敗したのです。

 

  すると、再び、軍隊が送り込まれました。Photo_4

しかし、今回は、計画の全行程
を完全

執行するために。 

  つまり、フセインを葬り去り、この過

程で、様々な利益の厚い建設案件

を得てです。 

  私たちが破壊した国を、私たちが再

建する事業を得たのです。 

  大きな建設会社の所有者にとって

は、この上ない話でした。 

( この所有者の一つが、ハリバートンです。)


  このように、イラクでは、三つのステージ(段階)がありました。
 

  エコノミック・ヒットマンが失敗し、ジャッカルが失敗し、そして最終段階と

して軍隊が送り込まれたのです。



   このように、我々は「帝国」を築いていきました。とても巧妙、かつ秘

密裡にです。 

  過去における「帝国」は、すべて武力によって築かれました。 

そして、人々は皆、自分たちが「帝国」を築いていることを知っていました。


  イギリス人、フランス人、ドイツ人、ローマ人、ギリシャ人、そして彼らは、

みんな誇りを持っていました。

 

  文明や宗教などを広めるなどの”エクスキューズ”が、何かしらあった

からです。 

そして、彼らは、意識的に行っていたのです。


  でも、我々(アメリカ人)は知りません。アメリカにいる殆どの人は、

この「アメリカ帝国」が、他国からの搾取によって得た利益で生きている 

ことを、全く知りません。

 

  しかし、以前にも増して、今日に至っては、特にそうなのです。

帝国があるのなら、いったい誰が皇帝なのかということになります。

 

  それは、アメリカ大統領ではありません。皇帝は、選挙によって選出

されるのではなく、任期もなく、報告もしないのです。だから、大統領で

はありません。



  しかし、皇帝と同じ役割を果たしているものがあります。
 

私は、それを、Corporatocracy (企業利益中心政治) と呼んでいます。

Corporatocracy とは、大企業を動かしている個人の集団で、実質的に、

この帝国を動かしている人たちです。

 

  彼らは、メディア企業を直接保有したり、広告主として圧力をかけるこ

とにより、メディアをコントロールし、企業献金や、企業利益を原資とした

個人献金を通して、アメリカの殆どの政治家を支配しています。

  彼らは、選挙によって選ばれるわけではなく、任期もなく、誰かに報告

するわけでもありません。

 

  しかも、このピラミッドの頂点の人たちは、ある時は企業で働いたり、

ある時は政治家になったりして、外からでは、一体誰のために働いてい

るか判断できません。

 

  ですから、例えば、ある時は、Photo_5

リバートンのような巨大企業の社長だ

った人(*ディック・チェイニーのこと)

が、次の瞬間、アメリカの副大統領

になったりします。

  そして、政権の大統領が、石油関連

事業に携わっていたりします。

  これは、民主党でも共和党でも、全く

同じ事なんです。まるで、回転ドア

で、前に行ったり、後ろに行ったりする

ようなものです(*左の写真は、

              ニューヨーク)



 

  そして、ある意味では、政府の政策は、

企業によって実行されることがあるため、

私たちの政府が、何をやっているかが見

えないことも、よくあることです。

  しかし、その政策とは、もともと、この Corporatocracy (企業利益中心

政治)によって策定され、政府によって提案されて政府の政策となった

もので、この関係は、非常に心地よいものもあるのです。


  これは、「陰謀論」の類いのものではありません。集結して陰謀を企て

る必要はないのです。彼らはただ、同一の前提のもとに行動しているだ

けです。Photo_4




                     
 

Photo_3
 
  そして、その前提とは「企業は、社会、環境コストを顧みることなく、
 

その利益の最大化を最優先に追求しなくてはならない」ということなの

です。 【了】

 

 

 




 

 

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