Trive(繁栄)―いったい何が必要になるのか(15)
ギャンブル氏は、続けます。
妻で、クリエイティブ(=創造的)・パートナーのキンバリーが、この
研究が人類に与える影響を考えるよう、いつも促してくれました。
キンバリー・カーター・ギャンブル(Kinberly Carter Gamble) 夫人
の言葉です。
≪トーラスや地球外生命体やフリーエネルギーも面白いですが、
(私の)一番の関心は、”これが解かれば、人類の苦しみを和らげれる
ということが出来るのか”ということで、実際、出来ることが解かったの
です。
地球上の苦しみの多くは、エネルギーが“利用できないこと”と関係し
ています。
温かく過ごせるか、食べ物や水は、手に入るか、医療を受けられるか、
どれも、”エネルギーが利用できるか”に関係があります。
”こうすれば、進化が能率的になる”、と納得できる基本的パターンが
有って、そのパターンに調和でき、これらの問題を解決する新しい技術
を生み出せるなら、タブーとされている事に心を開く価値があると思い
ます≫と。
ブライアン・オラリー博士の言葉です。
≪ニュー・エネルギー技術が解き放たれると、世界は、大きく変化する
でしょう。そして、すべての人、すべての場所に影響が及ぶのです。
この技術は、間違いなく、世界史上、もっとも重要な出来事です≫と。
ギャンブル氏は、続けます。
そこで、私は、疑問を呈しました。
科学研究を弾圧することで利益を得ているのは誰なのか?
クリーンなフリー・エネルギーの利用によって、富と権力が脅かされる
のは、誰か?
一握りの人が「富」を持ち、大多数は、貧困に苦しむようにする動機が
有るのは、誰か?
独立した研究者である私は、調査報道の鉄則、”話がおかしいと思っ
たら、金を追え!”に従いました。
富の流れをたどって
エネルギー会社は、世界が石油に依存していれば、今後も、莫大な
利益が得られます。
代替エネルギーを阻止し、世界の石油資源を支配し、石油価格を高く
維持することに巨額の資金を注ぎ込んでいます。 独占を脅かす者を
弾圧する多大な資金と影響力を持っています。
では、巨大企業の背後には、誰がいるのでしょうか?
「ロックフェラー石油王国」は、1870年、
ジョン・ロックフェラー(1839~1937)
が、スタンダード・オイル社を創業し、
アメリカ初の億万長者となって誕生
―。
同社は、その後、エクソン・モービル
などに姿を変えています。
ロックフェラー家は、食糧も支配し、
世界中の農業を、石油を使う大規模
農業へと転換させた中心的存在で
す。
60年代70年代の、いわゆる「緑の革
命」を思い出します。
当時は、私も、多くの人と同じよう
に、”いい事”だと思っていました。
しかし、それは、広大な土地に一種類の作物を植えて、石油系肥料
や農薬を大量に使うものでした。
「緑の革命」は、ロックフェラー財団の自然科学部門が、農業関連の
大企業と手を組んで考案したものです。
石油に依る農業は、石油産業に新たな巨額の利益をもたらしました
が、飢餓を無くし、健康を増進するという謳い文句は、実現しませんで
した。
「緑の革命」では、目先の生産に土を使い切るため、当初は生産性
が向上したように見えましたが、近年になり、そのツケが回ってきました。
巨額の税金が、巨大な農(業)企業に補助金として使われ、家族経営
の小規模農家は、ほぼ姿を消し、「生物多様性」が破壊され、有毒な
化学物質が、農業従事者の健康を蝕み、土地、水、食べ物を汚染し、
皆の健康を脅かしています。
2010年現在、世界の約7人に1人は、食料を充分に得られないの
です。 【つづく】
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