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2012年4月 6日 (金)

日本の美しさ(8)

 熊本の桜は、今が見頃です。所々、すでに葉桜になったところも

有りますが、それでも、青空をバックに、美しく咲き誇っています。

 明日(週末)あたりは、きっと夜桜の花見客で賑わうことでしょう。

つい、「祇園をよぎる桜月夜(づくよ) 今宵会う人 みな美しき」と

いう、与謝野晶子の歌を思い出します。


 ところで、まことに唐突ですが、1963(昭和38)年という年は、

皆様にとりまして、一体、どんな年だったでしょうか?

 1963年と言えば、あの「東京オリンピック」の前年です。

無論、この年の後に生まれた方々にとりましては、全く無縁の、

単なる「過去の年」に過ぎません。


 私事ですが、1963年は、私の生涯におきまして、まことに忘れ

られない年でした。

 先ず、何よりも、度々申しますように、この年は、ジョン・F・ケネ

ディ大統領が暗殺された年です。

 また、同年は、私が慕っていた母方の祖父が、83年の生涯を

閉じた年でもありました。その命日は、4月7日の、桜の美しい頃

でした。

 祖父が瞑目した前夜、家族全員が、実に深い眠りに陥ったことを、

今も思い出します。

 さらに、秋頃だったでしょうか、アメリカ(ロス)に住む従兄(とは

しましても、私より26歳も年長です)が、来日・来熊した年でした。

 ちょうど、私が中学2年生の頃で、当時、習いたての英語、

I’m glad to meet you.(お会いできて、嬉しいです。)」を、

はにかみながら伝えたことを、懐かしく思い出します。


 すでに、その時の彼(サムさん)は、鬼籍に入られましたが、今回

は、彼の息子ボブ(歯科医師)や娘ジュリーの家族を中心とした8名

の日系アメリカ人が、来日・来熊いたしました。 ジュリー以外は、

初めての来日・来熊でした。

 年齢層は、ボブの娘夫婦アンとアレックスの20歳台を除けば、大体

が、60歳台でした。初めての日本、初めての熊本を、とても楽しみに

してくれていました。

 先月の30日(金)、ちょうど1週間前に、彼らは、初めて熊本を訪ねて

くれました。その彼らに対して、県内や東京に住む17名の親戚が、

熊本駅近くの全日空ニュースカイ・ホテル内で迎えました。


 実は、ジュリーやボブの妻・テレサ(私立小学校の養護教諭)との

メールやファックスの交信は、すでに1月から始まっていました。

 テレサが、「おげんきですか? いま さむいになりましたね」と、

努めて日本語で記す言葉には、頭の下がる思いがしました。

 その彼女が、私に求めたのは、「全員でのお墓参り」でした。

幸い、私たちが参拝しています先祖のお墓は、ホテルから、車で

15分ぐらいの所にありました。

 彼女は、タクシーに分乗してでも参るつもりだったようです。でも、

ホテルに、事情を話しますと、迎えのマイクロバスを、お墓へと走ら

せる手配をしてくれました。


 実は、お墓の中には、ジュリーやボブの(父方)祖母の遺髪が

埋葬されていました。

 妻が用意したストックの花を、各自、一本ずつ献花しました。

 テレサが、「写真を撮ってもいい?」と訊ねたものですから、私は、

「勿論、どうぞ!」と答えました。

 その後は、お墓の前での記念撮影です。その時の、みんなの

明るく快活な笑顔が、数枚の写真に収められました。

 お墓の前で、みんなが明るく振舞ったのは、日本では、考えられ

ない風情(雰囲気)でした。

 しかし同時に、私は、ロスで、サムさんたちのお墓に参拝した時

の、あの何やら明るく清々しい気分を思い出しました。

 途中、テレサは、墓碑銘に在る祖父母の名前を、丁寧に書き留め

ていました。

 
 正直、私は、彼らが参ったお墓に、月に1度(一時期は、2度)、

参拝しています。

 お墓参りは、些か辛気くさいイメージが有りますが、参った後の

気分は、実に清々しいものです。 それは、何物にも代えがたい

”快感”でもあります。


 私のタイトルに即して、言葉を結びますならば、
日本の美しさ、

それは、先祖を敬う、私たちの心の中に在るのではない

でしょうか

 それを、実に、思いがけない形で、アメリカの親戚たちが、私に

教えてくれました。

 そのことを、心から感謝しています。 【つづく】

 

 


 

 

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