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2012年4月 7日 (土)

日本の美しさ(9)

 率爾ですが、皆さんは、「ファミリー・ツリー(家系図)」に興味を

持たれたことは、ありますか?

 また、最近、映画をご覧になりましたか?

私は、60歳を過ぎ、「シルバー料金」の恩恵にあずかれる身なの

すが、正直、このところ、映画は観ていません。 

 幼少年期は、祖父に連れられて、よく映画を観ました。また、

大学時代などは、一週間に2~3回、観ていた記憶があります。


 ところで、今年の第84回アカデミー賞の「作品賞」には、フランス

映画の「アーティスト」が選ばれました。

 インターネットでの予告編を見た限りですが、主演のジャン・

デュジャルダン演ずるジョージ・ヴァレンティンは出色です。

 同時に、ジャック・ラッセル・テリア、アギーの演技が、これまた

素晴らしいです。彼は、一種の天才犬だと思います。


 ところが、その他の有力な候補作に、ジョージ・クルーニー主演

「ファミリー・ツリー(家系図)」が有りました。

 同作品は、ハワイを舞台にした、実に興味深い名品です。

 この予告編の最後の言葉に、「ファミリー・ツリー、それは、

大地に根を張り、受け継がれる、家族の系譜」とあります。

 なぜ、この「ファミリー・ツリー」を冒頭に出し、また話題にするか

申しますなら、今回の親戚来日・来熊で、私自身、「ファミリー・

ツリー」の問題に無縁ではいられなくなったからです。

 ジュリーからのメールでは、従兄のデーブが最近、われらが親戚

「ファミリー・ツリー」を製作中とのことでした。

 実は、ジュリーやデーブたちの祖母と私の母は、24歳の差の

長姉と末妹です。その間に、母にとって四人の姉と一人の兄が

います。その兄は、ブラジルへ渡り、同地で活躍後、75歳で瞑目

しました。

 デーブは、ブラジルとの連絡もついていたようで、日本国内の

親戚(それも、母系だけでなく、父系も)の「ファミリー・ツリー」を、

しきりに知りたがりました。

 

 移民国家アメリカでは、「ファミリー・ツリー」への関心も高い

でしょうが、日本では、よほど歴史好きな人でもない限り、余り

興味の持てることではないような気がします。

 それに、親戚間でも、交流のある所もあれば、そうでない所も

あります。私共は、後者のような気がします。それに、案外、祝い

事と法事だけが、親戚の唯一の集いの場というのが、今日の正直

な有り様です。

 そんな中で、私は今回、伯母たちの生年や物故した年などを、

個々別々に確認しなければなりませんでした。その確認は、それ

ぞれの家族構成にまで及びました。


 ここまで書きましたのは、決して自らの努力をひけらかす意図が

あってのことではありません。

 むしろ、これを機に、私は、先祖や親戚のことを、より具体的、かつ

より深く知ることができました。そのことに、心から感謝しています。


 移民国家アメリカに生きる日系アメリカ人は、厳しい歴史を生きて

きたと同時に、どこかで、自分のアイデンティティ(自己同一性、ある

いは、自己の存在証明やその証〔あかし〕)を求めているような気が

します。

 われらがデーブの場合、93歳の老母が余命いくばくも無いことが、

この思いに拍車をかけたことでしょう。

 実は、その確認の過程で、私は、余り人様には知られたくない、

親戚の非道ささえ、彼に伝えなければなりませんでした。


 しかし、フランクな日系アメリカ人の良さは、そのような不合理や

不条理を真正面から受け止め、冷静に受け止める豪胆さにありま

した。

 換言しますなら、彼らは、我らが親族の良い面もそうでない面も

公平に受け止め、その中で、自らが依って立つ位置づけや意

けをするのです。

 また、そこにこそ、家族や親族の「歴史」を見出そうとする真の姿

があります。


 少し飛躍した議論になるかも知れませんが、今日の日本人は、

自分の家族や親族の「歴史」に無関心であると同様、日本国その

ものの”正当なる歴史”に対しても無関心なのではないでしょうか。

 今回、デーブが私に与えたミッションは、時には、酷くハードに感じ

られましたが、私に深い反省の機会を与えてくれました。


 つまり、日本の歴史を愛し、その正当な歴史に深い関心を寄せて

こそ、私たちは、日本の本当の素晴らしさ、また日本の美しさ

発見できるのではないでしょうか! 【つづく】

 (後記:明日・日曜日は休みます。)

 

 

 

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