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2012年3月22日 (木)

日本の美しさ(2)

 「“美しい”と思う心が美しい」と言ったのは、相田みつを氏です。

確かに、日本には、人情の機微や人々の何気ない所作、さらには、

様々な風景の中に、実に”美しい”ものが見られます。

 しかし、昨今、それらを“美しい”と思う私たちの感性自体が、些か

鈍磨しているようです。

 

 何も、谷崎潤一郎や川端康成などを持ち出さなくても、私たちが

「美」を感受する感性そのものが、どうも、昔の人ほどではないように

見受けられます。

 残念なことに、今日の日常は、余りにも機能的、かつ機械的になり

過ぎ、非常に便利になった反面、かつて存在した「不便さ」の持つ

”かけがえのなさ”を忘失してしまい勝ちです。

 また、そこでは、何気ないものに「美」や「安らぎ」を感じるような、

心の”ゆとり”さえ失われ勝ちです。

 

 ところで、先日、ハワイには”四季が無い”などと、至極当たり前の

事に文句を付けたものですから、今回は、反対に、ハワイの良さ、

とりわけ、そこに住む人々の“人柄の良さ””心栄えの良さ”につい

て、語りたいと思います。

 つまり、今回は、「日本の美しさ」というよりも、むしろ「日本人の美

しさ」について記したいと思うのです。

 

 2005年に、藤原正彦氏が『国家の品格』(新潮新書)を公にして以

来、わが国は、まさに「品格ブーム」(?)になりました。

 例えば、『女性の品格』(坂東眞理子著)や『日本人の品格』から、

ドラマ『ハケンの品格』まで、まさに百花繚乱でした。

 

 今日、それほどまでに、日本人の「品格」が失われているという

現実があります。

 無論、人の品性や品格は、一朝一夕に出来るものではありません。

また、今の政治家や官僚、それに東電を始め大企業の幹部などに、

この品性や品格を求めても、それは、”木に登りて、魚を求める”よう

なものです。

 

 しかし、私は、ハワイで、貴い品性や品格を備えた人々に出会うこ

が出来ました。その多くが、日系の一世や二世の方々でした。

 現地で、彼らに邂逅できましたことは、私にとりまして、たいへんな

喜びであり、かつ、人生での大きな収穫でした。

 そして、強く感じましたこと、それは、戦後の日本人が失った、美し

”日本精神”をしっかりと継承している人々、それは、現地の「日

二世」だということでした。

 例えば、それらの美徳は、勤勉、実直、誠実、努力、精進、進取の

気性、チャレンジ精神、献身などです。

 これは、ハワイだけでなく、米本土のロサンゼルスなどでも同様で

した。

 

 彼らこそは、社会的自信と同時に、品性や品格を、十二分に備えた

人々でした。

 そして、それらは、先の大戦に従軍した体験によって裏打ちされた

ものでした。その体験で得られた最も大事な美徳は、「勇気」だったの

ではないでしょうか。

 「勇気」無きところに、真の美しさなど無いように思います。人の品性

や品格は、この美しさによって形作られるものです。 

 

 私は、1993年当時、優に80歳を超えた日系二世を握手した時のこ

とを、懐かしく思い出します。

 彼の手は、実に男らしく力強いものでした。到底、80歳を超えた人の

手とは思えないものだったのです。

 そこには、厳しい戦争を体験した人の持つ力強さや勇気、それに

とした気高さが漂っていました。

 まさに、「本物の日本人」、そこにいたのです。単に力強さだけでな

く、様々な体験によって磨かれた、その品格や人間的魅力は、今日の

日本人には、殆ど見られないものでした。 【つづく】

 

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