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2012年2月17日 (金)

オバマ政権の実像(20)

 歴史学者のタープレイ氏は、このポールソンの対応について、次のように語

る。

 「ポールソンは、サブプライム・ローンが不況の原因ではないと暗に

認め、実際のところ、問題なのは、世界中の銀行システムの崩壊で、

ロンドンやウォール・ストリートの銀行は、倒産の危機にあるということ

でした。

 市場にある不良債権を買い上げる計画をしていますが、サブプライム

は、たいして心配していません。

 ポールソン(前財務長官)の本心は、デリバティブ(=派生商品)が

最大の問題である、ということです」と。

 デリバティブが今日の不況の核心であり、銀行エリートが、銀行救済

基金の使い道を伏せたのも、そのためだった。

 

   ある著名な大統領の言葉が残っている。彼は言う。

 「銀行というものは、非常に危険な存在で、ともすると武器を持った

軍隊よりも危険である。

 万が一にも、アメリカ国民が、私企業の銀行にPhoto_4 貨幣を発行する権利を譲渡してしまった時、まずインフレーションが訪れ、次にデフレーションが来る。

 銀行の周りには、企業家たちが群がり、そして、彼らは、一般市民に刃(やいば)をむき、父親たちは支配階級に取られ、子供たちは、ホームレスになるまで、資産を強奪し続けるだろう。

 だから、貨幣を発行する特権は、銀行ではなく、常に市民の手の中になければならない」と。

            マス・ジェフアーソン(第三代アメリカ大統領)

 

実は、「緊急経済対策法案」は、当時のブッシュ大統領、オバマ上院議員が、 

二人三脚で草案を練り上げ、法案の細部を知られないように、わざと審議

の直前に法案を提出した。

 法案の是非は、98%のアメリカ国民が反対する中、民主・共和両党

の幹部が賛成に回るという暴挙が実行された。

  下院議長が宣言する。

 「オバマ氏の法案通過に対する、意見の違いを収拾されたご尽力に、

心から感謝します。

 いろいろな修正・破棄など、試行錯誤する中、彼は私たちに、この

法案の通過が、いかに重要かを説き、疑念を信念に変え、自信を

持たせてくれました」と。

 正直、歯の浮くような賛辞である。このような形で、一人大統領だけでなく、

多くの国会議員が、自らの保身のために、国民を無慈悲にも裏切るのである。

 

 また、大統領補佐官ラム・エマニュエル(*2010年10月に辞任、 現在、シカゴ市長)は言う。

 「ここに、(多忙のため)出席できませんが、オバマさんの過大な尽力に

感謝します。

 彼は、多くの民主党および支援者の法案への賛成を取り付け、一枚岩と

なって、この法案を通すことができました」と。

 銀行の幹部たちは、あざ笑うかのように、メディアに対して、救済資金

不正に貯め、健全な中小銀行・保険会社の買収資金として使ったことを示唆

したのである。 【つづく】

 

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