フォト
2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ

« オバマ政権の実像(18) | トップページ | オバマ政権の実像(20) »

2012年2月16日 (木)

オバマ政権の実像(19)

 他方、世界新秩序を模索するエリートらは、世界統一政府体制を樹立

する最終段階にきて、先進国の経済破壊の工作を画策した。

 目標達成に向けて、エリートは、まず銀行の規制緩和に着手した。

まず、1990年に、クリントン政権下、銀行・証券兼務を禁止したグラス・

スティーガル(Glass-Steagall)法を緩和させた。この時の同政権での

責任者が、ラリー・サマーズである。

 

 この規制緩和によって、銀行は金融市場から無制限に資金調達

することが可能となり、未曽有のネズミ講まがいの巨大詐欺が始まった。

 金融ビッグバーン・デリバティブの奨励は、メディアの全面的なバック

アップで、詐欺が合法であることを、市民の脳裏に植え付けた。

 

 派生商品を使った運用は、初めは素晴らしいリターンを生み、個人・

法人・地方自治体など、競って投機に励んだ。

 悪徳銀行家は、高利回りの餌を蒔き、おびき寄せ、餌に引っ掛かったと

見るや、地獄に陥れるといった常套手段を使った。

 2007年後半、詐欺行為を編み出し、喜んで参加していた銀行マンまでが、

経済を破綻するために、わざと派生商品の悪行を暴露し始めた。

 世界各国の中央銀行は、バブルの一つの要因である容易な資金調達

手段を閉鎖した。

 いよいよ困ったふりをしたエリートたちは、あろうことか、金融機関援助の

ための、金額の書いてない小切手を、議会に要求した。

  

 その要求が拒否されると、彼らは、何と経済テロを画策した。

つまり、彼らは、”もし、われわれエリートの要求が呑まれないのであれば、

事態は悪化し、不況は金融恐慌に発展するぞ”と脅しをかけたのだ。

 時を同じくして、株式市場は、歴史上最大の下げ幅を記録した。

 このような厳しい事態になっても、エリート銀行団の脅しに屈することが

なかった議会だったが、オクラホマ州選出のインホフ上院議員やカリフォル

ニア州選出のブラッド・シャーマン下院議員ほか、多くの国会議員が、

ホワイトハウスや財務省から、銀行救済法案への反対は、戒厳令を

意味すると、脅かされていた。 

 

 ブラッド・シャーマン議員が、下院議会で、次のように訴えた。

 「この法案を議会が通過させるためには、経済市場を混乱・

パニック状態に陥れるほかなく、このような非道なやり方は、

正当化できない!

 多くの議員は、秘密裡の会議で、もし君たちが法案に反対すれば、

月曜日に空が落ちてくる。要するに株式市場は、売り一色となり、

2-3000ポイントの下降は必至で、次の日も、数千ポイント暴落し、

また、議員の中には、法案に反対すれば、それは、戒厳令を示唆する

という脅しもあった。

 こういった行為は、(法案を強引に通すために)いたずらに恐怖感を

あおるやり方で、とても認めることはできない」と

  

 修正を加えた最終法案は、議会に秘密裡で作成され、2008年10月3日に、

国会が開かれる直前に提出された

 連邦準備銀行は、資金の使い道に対し、「一ドル単位」で報告することを

確約した。

 オバマ大統領は、議会で、こう訴えた。

「民主・共和両党で、この法案に反対している議員は、勇気を持って

決断してほしい」と

 

 だが、反対派議員は、勇気が無いから反対しているのではない。

むしろ、勇気が有るから反対しているのだ。

 オバマは、続ける。

 「超党派で国のために正しい道を選んでほしい。今は、時間を浪費

している暇はなく、不況が恐慌に発展する前に決断してほしい」と。

 しかし、これでは、まるで、銀行エリートの代理人の言葉ではあっても、

一国の大統領の言葉ではない。

 まさに、オバマ大統領は、銀行エリートの傀儡なのだ。

 

 法案は無事可決し、可決後、国民は、この法案の本性が、ウォール街に

よるアメリカ経済の乗っ取りを企てた酷い法案であることを知らされた。

 この法案は、銀行に7000億ドルの単なる金融支援ではなく、金額が

いくらでも書ける白紙小切手を与えるものだった。

 先述したごとく、2009年2月には、9.7兆ドルが闇に消えて行った。

 法案通過後、当時の財務長官ヘンリー・ポールソンは、金融支援の

資金を不良債権買い取りには投入しないと言明した。

 

 だが、その後、彼は豹変する。彼は言う。

「法案を提出した時は、不良債権を買い取ることが、最適な手段だと

思いました。

 なぜなら、状況が悪化し、私たちのスタンスを変える必要が出てきた

からです。

 臨機応変に対応するのは当然で、対応の変化を謝罪するつもりは

ありません」と。 

 

 ポールソンたち金融エリートは、初めから、「不良債権」を買い取る算段

だったと思う。それは、”臨機応変”な対応ではないと思う。

 すべては、詭弁と居直りと思われる。つまり、アメリカ政治は、このような

悪徳銀行エリートたちの独壇場なのである。

 一体、どこに国民主体の政治など有り得ようか。オバマは、そのような

現実の中で、唯ひたすら金融(=銀行)エリートの思うがままに追随して

いる。そんな中に、彼本来の政治など無いと思うのだ。 【つづく】

 

« オバマ政権の実像(18) | トップページ | オバマ政権の実像(20) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Links