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2011年12月16日 (金)

オバマ政権の実像(4)

 皆さんは、ジェラルド・セレンテというアメリカの著名な未来政治学者をご存知でしょうか? 本ブログでも、一度だけ、彼の名前を挙げたことがあります。

 或る識者によれば、彼は、長期にわたって、「社会にどんな潮流が起きるのか」を予測する”先行き予報官”、あるいは「トレンド予報官」として、全米で有名です。(*以後、文体を改めます。)

 今までも、彼の予言(あるいは、予報)は、”憎らしいほど、よく当たる”と言われている。

 その彼が、「2012年、アメリカでは、エジプト型の暴動・革命が起こる」と予言している。 

  つまり、アメリカが2012年までに、まるで発展途上国のような状態になり、食物暴動、不法入居者の反逆、税金の不払い運動、さらには失業者や一般労働者による仕事を求めるデモなどによって「革命」が起きる、と予測しているのだ。

 彼は実際、このような予測を立てるトレンズ・リサーチ・インスティテュートの創設者でもある。

 

 ところで、セレンテ氏は、アメリカの中央銀行(実は、私立銀行)の歴史について、次のように述べる。

 「アメリカ史において、常に賢明な市民達は、中央銀行による貨幣制度の由の剥奪を拒み続けてきました。

 ですから、彼らは、中央銀行反対派のアンドリュー・ジャクソン大統領を選出し、また、同じ思想を持つトーマス・ジャファーソン大統領を支持してきたのです」と。 

 「しかし、現在のアメリカの姿はどうでしょうか?」と、彼は、読者に問い掛ける。

 これに対する彼の答えは、「完全に中央銀行を操るエリートたちによって物化されています」である。彼は、続ける。

その悪行は、中央銀行をめぐる歴史を見れば一目瞭然です。アンドリュー・ジャクソン大統領は、イギリスの中央銀行(=イングランド銀行・・・これも、純然たる私立銀行。その最大の出資者は、ロンドンのロスチャイルド)の命令を受けたスパイによって、何度も暗殺計画に見舞われています。

 これも、ジャクソン大統領が、執拗に中央銀行制度を拒み続けたからです」と。

 ここで、セレンテ氏は、日本人に馴染みの深い米国大統領の名前を登場させる。それは、リンカーン大統領である。セレンテ氏は、続ける。

 「リンカーン大統領は常に貨幣制度に注意をせねばならぬ国民に言い続けていました。この警告自体が、彼の命を奪ったのではないかと思われるほどです。リンカーンは、アメリカの未来を、次のように予見しました

 『お金の魔力(経済)というものは、平和時には、国を無駄に疲弊させ、また不況時には、国民を困らせるものである。

 お金の力は、君主制より横暴で、専制政治よりも傲慢で、またどんな官僚よりもわがままで、たち(質)が悪い。

 私は、近い将来(=リンカーン大統領の時代)、このアメリカが、経済の私物化により内部崩壊しないかと危惧している。

 私欲のために邁進する団体が現われ、国を乗っ取り、腐敗政治を確立し、国民の声を蔑ろにした”利益優先の国家体制”を確立するであろう。

 そして、その腐敗は、ほとんどの金がエリートの物になるまで続けられ、やがて市民が作った共和制の国は、滅びるであろう』」と。

 実際に、ウォール街の権力者たちは、生産性の高いアメリカ国内の企業群を殲滅してしまったのである

 

  実は、このリンカーンが抱いた危惧は、今からほぼ100年前の1910年代、ウッドロー・ウィルソン大統領(1856~1924)の時代に現実化する。

 ウィルソン大統領は死に際に、次のように、国民に後悔の念を語っている。

 つまり、「アメリカの金融システムは、1913年に成立した中央銀行法を通じて、海外の私的銀行集団にわたってしまった」と。それによって、「私は、アメリカを滅ぼしてしまった」というものである。

 事実、アメリカに中央銀行を設立することを要求したのは、アルフレッド・ロスチャイルドである。

 彼の委任を受け、モルガン財閥(J・P・モルガン)とナショナル・シティ・バンクの幹部が、ジョージア州のジキル島で会合を開いた。1910年11月のことである。

 前者は、連邦準備制度の発足において重要な役割を果たし、後者は、ウィルソンの大統領選挙の際、彼を全面的に資金援助した財閥だ。 

 つまり、当時のアメリカ政府は、国際金融資本の財政支援で存続し、まるで財界の“私物のような存在”だった。

 極言すれば、アメリカの財政・金融政策という”公のこと”を「私的」な銀行が牛耳っている構図は、1913年の発足以来今日まで、少しも変わっていない。だが、私的機関に自国の金利政策、並びに紙幣や国債の発行量まで握られている国など、「独立国」と言えるだろうか? 

 すでに述べたことだが、1913年に、”本来のアメリカは滅んだ”と考えるべきなのではあるまいか。まさに、アメリカは、国際金融資本によって”簒奪された”国家だと思うのだ。

 まさに、ウィルソン大統領こそは、「共和国」とも言えた本来のアメリカを、外的勢力(=国際金融資本家たち)によって「アメリカ帝国(私の言う『ユダヤ・アメリカ帝国』)」に変質させた特筆すべき大統領である。

 だが、これに反して、かつてのリンカーンの危惧や信念を自らのものとし、彼と同じ精神で、アメリカを再建しようと試みた大統領がいる。

 それが、ケネディ大統領である。 

 これに対して、オバマ大統領は「ケネディの再来」ではなく、むしろ上述した「ウィルソンの再来(?)」なのではあるまいか。 

 事実、私には、オバマには、ケネディのような胆力、勇気、見識、度量、ヴィジョン、それに政治哲学が有るとは思えない。 

 「リンカーンの再来」とも言えるケネディ大統領については、稿を改めたい。【つづく】

 

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