オバマ政権の実像(5)
もしジョン・F・ケネディが歴史上に登場せず、とりわけ、彼が”暗殺”されなかったならば、私は、「政治」や「歴史」というものに、まったく興味を示さなかったのではないだろうか。
彼の暗殺時、13歳の少年だった私の心を支配した疑念は、”何故、ケネディは暗殺されたのか?”、あるいは”彼は、何故、殺されなければならなかったのか?”というものだった。
つまり、私の学問的探究心の出発点、あるいはその原点は、何より「ケネディの暗殺」だった。
事実、彼の暗殺の背後には、暴力大国アメリカの”隠し切れない闇の部分”が潜んでいる。
1961年1月20日(つまり、今年から、丁度50年前)、ケネディは、国民的な支持(=人気)と”影の政府”のエリートたちの”見えざる”支援の下で、大統領に就任した。
エリートたちは、今日のオバマがそうであるように、ケネディが大人しく、自分たちの命令を素直に聞くと信じていた。
しかし、ケネディの方は、大統領である自分が、何も自由にできない立場に気づき始めた。それで、JFK(=ケネディ)は、勇敢にも、独自の政治路線を画策し、経済復興、世界平和、アポロ計画、ソビエトとの和平を模索し、かつ中央銀行の権力の縮小など、色々と提案した。
事実、JFKは、大統領行政命令11110号にサインした。これには、政府紙幣を可能にする法案などが含まれていた。
実際、ケネディは、中央銀行の排除に向けて動き始めた。彼はまた、黒人問題に対する公民権に関しても改革に着手した。
彼は、さらに、ベトナムからの撤退も示唆に入れていた。
先述した歴史学者のウェブスター・タープレイ氏は、語る。
「ケネディ大統領は、現代アメリカ史において、最後の”市民のために働いた大統領”でした」と。
しかし、JFKの反発に対して、独裁エリートたちは素早く反応し、次の手を打った。
「真の政治の復活」を求め、泥棒男爵(=不正に私腹を肥やした資本家など)らからの権力の排除を目指したJFKは、無残にも暗殺された。
実際、ケネディ暗殺は、これから就任する世界各国の大統領や首相へのメッセージだった。
つまり、もし金融エリートに反旗を翻す者は、容赦なく殺すというものだ。タープレイ氏は、確言する。
「JFKは、アメリカの国民生活を考えた最後の大統領であり、影の政府を操るエリート集団を撲滅しない限り、真の自由を尊重する大統領は現われないのです」と。
タープレイ氏は続ける。
「是非とも分かって頂きたいことの一つは、アメリカ大統領というポストは、影の政府が操る”操り人形”だということです。疑う余地も無い”操り人形”なのです。
オバマ大統領が信念を持って、国民のために働く???。
オバマ氏は、影の支配者からの援助を120%得て、活動資金などすべてを与えられた上で選出された大統領なのです」と。
事実、大統領というポストは、私企業の利害の代弁者に成り下がり、それを操るエリートは、新聞・テレビなどのメディアの批判が及ばない”影の存在”として安住しているのが現状だ。
タープレイ氏は続ける。
「オバマを操るエリート達は、選挙資金を与え、選挙獲得票を操作し、報道のプロの支援を差し向け、暴力団を配属しました。それだけにとどまらず、選挙管理事務所の公の職員にまで手を廻し、オバマを選挙中に非難する者を、選挙妨害で逮捕するといった暴挙まで行ないました。
これらのすべての悪行は、オバマ自身が操り人形という事を明白にする動かぬ証拠であり、オバマは、操り人形中の絶品の操り人形です。
オバマの存在というのは、ヒラリー・クリントンやマケイン(かつての共和党大統領候補)などより操り易く、カーター大統領以来、最も使い易く、しかも有能な、エリートにとって最良の大統領なのです」と。
実際、影の政府によって行われている本物の「政治」の内部構造とは、大統領が、軍隊および軍需産業の意見をまとめ、その意向を、ホットラインで、世界を支配している銀行(=金融)エリートたちに伝えるというものである。
この仕組みは、大統領や首相といった上っ面は変わっても、”悪の本質”は、何ら変わらないのだ。
なぜなら、この内部構造(=エリートの悪行)の実態は、今まで、誰も報道してこなかったからである。 【つづく】
(後記:明日は、休みます。尚、来週も、同じテーマで書き続ける予定です。
皆様、どうか、よい週末を!)
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