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2011年12月29日 (木)

オバマ政権の実像(13)

 次に、アメリカ国内の経済問題とオバマ政権の関係について論じたい。

就任から3週間経ったオバマ政権は、実に質(たち)が悪い出鱈目な

発言をした。

 彼は、巨大銀行が緊急援助資金を浪費することを批判した。

しかし、彼が公に批判した、その緊急援助資金を立案したのは、

オバマが任命した大統領補佐官のラム・エマニュエル(元ウォール

ストリートの敏腕)だった。

 つまり、二人は、「タテマエ」と「ホンネ」の立場で、上手く

”役割演技”をしたのである。

 

 確かに、オバマは、巨大銀行の醜態を隠そうとせず、大統領令を

発動し、政府援助を受けた銀行取締役らの報酬の上限を法律で

縛った。

 しかし、この大統領令には、二点ほど、抜け道が用意されていた。

一、今後の銀行に対する緊急援助のみに適用(既に受けた

  援助は適用外)。

二、その報酬上限の設定も、自己申告によるもので、法的

  拘束力が無い。

  何と欺瞞的なザル法だろうか! 

 

   オバマは言う。

 「国民は、銀行の違法とも思える浪費に怒り、また怒りを感じて

当然だ! なぜなら、失策の上に、ボーナスまで税金で賄われて

いるのだから」と。

  しかし、当時のニュース・キャスターの言葉が残っている。

 「今回支援を受けたAIG、バンクオブアメリカ、シティグループ

ですが、今回の大統領令によるボーナス制限の適用外で、

今後、新規に政府から支援を受ける銀行のみ、(大統領令が)

適用されるようです」と。

 また、「しかも、それ(資金の用途について)は、自己申告制

で」と。

 まるで、”有って無きが如し”大統領令である。

しかし、これが、オバマ政権の実像だ。

 ブッシュの時代と、何ら変わらない。むしろ、善人ぶっている分、

オバマは、はるかに悪質である。

 

   また、次のようなこともあった。つまり、報道関係者が、たいへんな

事実を伝えたのだ。

 つまり、最初の銀行救済法案が通過してから1ケ月後、既に

5兆ドル(350兆円)を超える資金が、財務省から消え去っていること

を。―

 また、2008年12月の時点では、銀行救済と銘打った資金は、

8.5兆ドル(680兆円)を超え、それらが、見事に盗まれてしまったのだ。

 民主・共和両党の幹部は、この件に関して、堂々巡りを繰り返し、

資金の行方を真剣に討論する気は、さらさら無かった。

 信じられないことだが、これが、今日のアメリカ政治の現実だ。

 

   これに対して、一般市民は、「END of   FED!(連邦準備銀行を

廃止しろ!)」「END of   FED!」「END  of   FED!」と叫んだ。

 思慮深いアメリカの活動家は、38ヶ所の政府機関と(事実上)私企業

である連邦準備銀行の前に集合し、アメリカ経済を破壊した中央銀行

制度を非難した。

 そこで、彼らは、口々に叫んだ。

 「バーナンキ(FR議長)を逮捕しろ!」「ポールソン(前財務大臣)を

捕まえろ!」「救済金を盗んだすべての銀行マンを捕まえろ!」と。

 これらの呼び掛けに対して、周囲の人々が応える。

「そうだ!」「そうだ!」と。

 

 アメリカ国民の素晴らしさは、政府の要人や大資本家たちの欺瞞や

悪行に対して、決して怒りの精神を失わないことである。

 果たして、われわれ日本国民に、これほどの正義感と反抗の

パワーが有るだろうか?  【つづく】

 

 

 

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